PUNPEEとBIMが語る、『焦年時代』制作の舞台裏、ライブへのこだわり

最高だったライブ体験

―フジロックに顕著なように、多ジャンルのアーティストが出演するようなフェスと、ヒップホップのオーディエンスだけが集まるイベントでは、パフォーマンスの雰囲気やヴァイブスに変化は生じます?

BIM 僕の場合、その場のパフォーマンスというよりも、ライブ後の制作内容に影響を及ぼすかもしれないです。ヒップホップを聴いていない人もいるし、この動き(首を前後に動かしてノる動作)を知らない人もいるじゃないですか。その人たちを盛り上げるのって、やっぱり、バンドの方が理にかなっているなって思っちゃう。楽器がバーンってあって、お客さんを一気に盛り上がらせるのと比べたら、DJとラップだけだと、難しいなって思うこともあります。でも、家に帰って曲を作ってる時に、フェスでの光景を思い出して「ちょっとここ、展開つけちゃお」とか思うこともありました。

PUNPEE 昔はヒップホップのアクトが他のジャンルのフェスに出るって、今よりずっと少なかったですよね。どうにかして、その人たちに受け入れられるかという最大公約数を考えて作ってきたと思うんですけど、今はヒップホップを聴くお客さんも増えてきているなと感じるし、昔よりはそういうことを考えなくてよくなったと思います。「自分の曲を知ってくれてる方がちゃんと楽しんでくれてる」と感じることが以前より多くなりました。昔は「なんでこんなにロックバンドとヒップホップのアクトで違うんだろう」とずっと思っていて。楽器を弾いているだけで見え方が違いますし、毎回、自分のライブの内容も試行錯誤していたんですけどね。あと、ヒップホップのアクトがあまり他のフェスにいなかったときに、RHYMESTERさんと一緒にツアーを回らせてもらって、ライブを一工夫する大切さなどを学ぶいい経験になりました。BIMさんのオトギ(OTOGIBANASHI’S)とかも、ヒップホップ以外のイベントに出ることが多かったよね。

BIM ていうか、そっちばっかりでしたね。めちゃめちゃ難しいけど、その時はまだ子供すぎて、そういうフェスの現場をアウェーだなと感じて、「早く終われ」とか思ってしまって。逆に「ホームだ!」と思ったら頑張る、みたいな感じだったんですけど、今は逆ですね。「アウェーなら、その分やっちゃうぜ〜」みたいな。

―これまで、それぞれの最高だったライブ体験を伺ってもいいですか?

PUNPEE  1回目のツアーですかね。2015年に開催した「The "Journey Into Mystery" Tour」で、一番最後の会場が赤坂BLITZだったんですけど、その時のことはけっこう覚えてますね。初めてツアーをちゃんとやりました、っていう意味では印象に残ってます。1stアルバムの『MODERN TIMES』をちゃんと出した上でのツアーってことで、来てるお客さんも温かったし、「多めの親族が来てるな」って感じでした。

BIM 七五三スタイルっていうか。

PUNPEE そうそうそう、晴れ舞台に。

BIM 俺は、元々VaVaくんがバックDJだったんですけど、VaVaくんのソロ活動も忙しくなって、バックDJを辞めることになったんです。最後のVaVaくんとのライブって日に、感極まった時があって。そのときはレンくんに褒められましたね。「いいライブだった!」って。それ以来、VaVaくんにDJをやってもらったことは未だに一回もないですし、それまで一緒にツアーを回ってきて「最後だ……!」って。それは思い出に残ってますね。ちなみに熊本でのライブでした。あいつは忘れてると思いますけど(笑)。

PUNPEE そんなことないでしょ(笑)。

―ちなみに今後、コラボしたいアーティストはいらっしゃいますか?

PUNPEE 言ったらネタバレになっちゃうからなあ……。でも、変な話ですけど、MF DOOMとやってみたかったですね。お互い、ヒーローやアクションものが好きだし。

BIM 俺は同世代がみんなかっこいいので、同世代のアーティストでまだやったことがない人とはどんどんコラボしてみたいなと思いますね。同じ時を見てきているから。それこそ、PUNPEEくんとかが出てきたときも、俺はヒップホップが盛り上がってると思ってたんですよ。でも、今から見たらあの時って冬の時代……。

PUNPEE 極寒ですよ。

BIM その後、「I REP」とかが出た時に「来たー!」って思ったけど、それでも今の方が盛り上がってると言われてますよね。そこを一緒に経験してきたヤツらとはフィールする部分があるんです。あと、話すとみんないい人。本当に思いますけど、ラップを一生懸命やってラップがどんどん上手になってる人は、みんな基本真面目なんですよ。どんな格好しててどんなタトゥーが入っていても。

PUNPEE たしかに。

BIM それこそ、Benjazzyくんと一緒にやらせてもらった時もそう思いましたね。やっぱりヒップホップがめちゃくちゃ好きなんだなって。

PUNPEE 同い年のラッパー、いっぱいいるよね。

BIM 佐々木(KID FRESINO)、ウェビ(JP THE WAVY)、kZm、Ryugoくん(ゆるふわギャング)。一個下がBenjazzyくん(BAD HOP)とかNENEちゃん(ゆるふわギャング)ですね。

―BIMさんは、11月12日に「MAGIC HOUR vol.1」に出演されます。こちらのフェスも、様々なジャンルのアーティストが出場するわけですけど、これまでヒップホップのライブに来たことがないという方は、BIMさんのステージをどんなふうに楽しめばいいでしょうか?

BIM 俺がなんとかするんで、大丈夫です。俺が楽しませます(笑)。

―最後に、「MAGIC HOUR vol.1」への意気込みをお聞かせください。

BIM 同じ出演者のYogee New Wavesのボンちゃん(竹村郁哉)は、BIMバンドでギターを弾いてくれてるんですよね。僕はまだバンド初心者ですけど、POP YOURSでヒップホップのお客さんにバンド・セットを見ていただくってことを経験して、今回はもっと他のジャンルに親しんでいる皆さんにも、バンドセットでのライブを初めて見ていただける。自分なりの進化を試せるなと思っているので、楽しみです。

<INFORMATION>


「MAGIC HOUR VOL.01」
2022年11月12日(土)大阪・なんばHatch
開催時間:開場/開演 16:00/17:00 ※変更の可能性あり
チケット代:5980円(税込)
出演:iri / (sic)boy / BIM(BAND SET) / Mega Shinnosuke / Yogee New Waves
主催:株式会社キョードー大阪 / CCCミュージックラボ株式会社
企画:CCCミュージックラボ株式会社
制作/運営:株式会社キョードー大阪
協力:カルチュア・エンタテインメント株式会社 / Rolling Stone Japan      
問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (平日・土曜 11:00~18:00)
公式HP:https://rollingstonejapan.com/articles/detail/38253
公式SNS
Twitter:https://twitter.com/magichour_live
Instagram:https://www.instagram.com/magichour_live/
※新型コロナウィルス感染拡大防止に努めた上で、ガイドラインに沿った形で開催をいたします。
専用URL:https://eplus.jp/magichour1112/
※ご購入の際に関しては、専用URLでの詳細をご確認の上ご購入いただきますようお願い申し上げます。


『焦年時代』
PUNPEE & BIM
SUMMIT, Inc.
配信中

PUNPEE「The Sofaking... Damn!!! Tour」

2022年12月2日(金)札幌ペニーレーン24
OPEN 18:30 / START 19:30 スタンディング
チケットぴあ(P:229-057)・ローソン(Lコード:12218)・e+
☎011-261-5569 (SMASH EAST) http://www.smash-east.com/

2022年12月9日(金)福岡 Zepp Fukuoka
OPEN 18:30 / START 19:30 スタンディング/2F指定席
チケットぴあ(P:227-713)・ローソン(Lコード:81980)・e+
☎092-712-4221 (BEA) https://www.bea-net.com/

2022年12月12日(月)大阪 Zepp Osaka Bayside
OPEN 18:30 / START 19:30 スタンディング/2F指定席
チケットぴあ(P:228-745)・ローソン(Lコード:55958)・e+
☎06-6535-5569 (SMASH WEST) http://smashwest.com/

2022年12月16日(金)名古屋ダイアモンドホール
OPEN 18:30 / START 19:30 スタンディング
チケットぴあ(P:228-764)・ローソン(Lコード:43463)・e+
☎052-936-6041 (ジェイルハウス)https://www.jailhouse.jp/

2022年12月22日(木)横浜 KT Zepp Yokohama
OPEN 18:30 / START 19:30 スタンディング/2F指定席
チケットぴあ(P:229-007)・ローソン(Lコード:74008)・e+
☎03-3444-6751 (SMASH) https://www.smash-jpn.com

2023年1月11日(水)
中野サンプラザホール
OPEN 18:30 / START 19:30 全席指定席
チケットぴあ(P:228-873)・ローソン(Lコード:70604)・e+
☎03-3444-6751 (SMASH) https://www.smash-jpn.com
☎03-5720-9999 (HOT STUFF) https://www.red-hot.ne.jp

スタンディング 前売 ¥6,500 (税込)
指定席 前売 ¥7,000 (税込)
(ドリンク代別途必要)

U-18割チケット
スタンディング ¥5,000
指定席 ¥5,500
  (ドリンク代別途必要)
※サンプラザホールを除く
*入場時に身分証明書の確認必要
「U-18割チケットについて」
 18歳までであれば購入できるチケットです。
18歳の方は購入可能となります。
当日入場時に身分証明書の提示をお願いします。
確認できなかった場合、前売料金との差額¥1,500を頂く場合もございます。
学割チケットの当日券はございません。(先行/一般のみ)

チケット発売日 10月29日(土)
お一人様4枚まで(購入時に同行者含め個人情報の入力が必要)
電子チケット、紙チケット併用
※未就学児童入場不可、
小学生以上チケット必要
 ガイドラインをご確認の上、
お客様への当日のお願いごとを
十分にご周知頂いた上での
チケットお申し込みをお願いいたします。
https://smash-jpn.com/guideline

オフィシャル先行予約(抽選)
URL:https://eplus.jp/punpee-hp/
受付期間:10/11(火)17:00~10/17 (月) 23:59
プレイガイド最速先行予約(抽選)
URL:https://eplus.jp/punpee/
受付期間:10/18(火)12:00~10/23 (日) 23:59

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