ジョン・バティステが語る、パワーアップした傑作『WE ARE』と新たな音楽の旅

BJ・ザ・シカゴ・キッドなどゲスト陣について

―その新曲で迎えたゲストについて教えてください。まずは、「ADULTHOOD」のBJ・ザ・シカゴ・キッドから。

ジョン:彼とのコラボレーションは、とても楽しかった。本当に素晴らしいアーティストで、ニューオリンズやR&B、ゴスペルに根差しつつ、そこにカリブ海の音楽の要素も入っているようなソウルフルな曲を一緒に作った。この曲での彼の歌い方を僕は、とっても気に入っているんだ。



―フランス人のアビ・ベルナドスとはどうでしたか? 彼と共演した「WE ARE」にはモンマルトル・リミックスと付けられているけれど……。

ジョン:この曲のフランス語ヴァージョンを作りたいと思い、映画『ソウルフル・ワールド』のフランス盤に参加していたアビをレーベルに紹介してもらったんだ。彼の声が好きなのと、彼とは魂レベルでつながっているような縁を感じたので参加してもらった。

―彼とのレコーディング風景の映像が公開されているけれど、実際にひとつのマイクで彼と歌ったのでしょうか?

ジョン:パリでレコーディングしたんだけれど、スケジュールの都合で時間がなかった。その短時間のなかで彼と親密な関係を築きたかったのと、モータウン時代のような昔ながらの方法でレコーディングしたかったので、ひとつのマイクを2人で共有することにした。さらに言えば、ひとつのマイクで歌うことで歌い方も変わってくるんだよね。



―トリー・ケリーとのデュエットでは歌の途中で彼女の笑い声が聴こえてくるけれど、彼女は何に対して笑っているのかしら?

ジョン:「SING」という曲には歌というのは心を癒してくれる行為、そういう役割を担っているというメッセージがある。だから、歌から喜び、楽しさを伝えたかった。そのことを説明しなくても、トリーは理解してくれていたので、本当にいい雰囲気のなかでレコーディングすることが出来た。そのなかで自然と彼女の笑い声があがったので、それを消去することなく、生かすことにしたんだ。



―とても忙しいとは思うけれど、すでに来年のカーネギーホールでのコンサートが発表されていますよね。それはどんな公演になる予定ですか?

ジョン:実はカーネギーでのコンサートは、3回予定されているんだ。規模の大きなものから紹介すると、5月7日に自分で書いた交響曲『アメリカン・シンフォニー』をオーケストラ、マーチングバンド、コーラス、ゲストシンガー、さらにダンサーを交えて演奏することになっている。時間を遡ることになるけれど、4月には初めて披露する交響曲を演奏家全員が黒人というオーケストラで演奏することになっている。それはライヴ録音もするので、いつかリリースすることになると思う。そして、2月にはカーネギーの小ホールで、自分のウィー・アー・バンドと共にアルバムの曲を演奏する予定なんだよね。

―来年の予定に来日公演は入っている?

ジョン:すぐにでも日本に行きたいよ。出来れば、交響曲を引っ提げて、日本人で編成されたオーケストラで演奏したいと思っている。

―コロナが終息して、来日されることを心からお待ちしています。バンドとのパフォーマンスもぜひお願いします。




ジョン・バティステ 
『ウィー・アー デラックス・エディション』  
好評発売中
視聴・購入:https://JonBatiste.lnk.to/WEARE_DXEPR

【収録曲】
1. アイ・ニード・ユー
2. フリーダム
3. クライ
4. ボーイ・フッド
5. シングfeat. トリー・ケリー
6. ウィー・アー
7. アダルトフッドfeat. BJ・ザ・シカゴ・キッド
8. ワッチュトーキンバウト
9. メイヴィス
10. フリーダム – バウンス・リミックスfeat. ビッグ・フリーディア
11. テル・ザ・トゥルース
12. アンティル
13. テル・ザ・トゥルース ‐アップタウン・リミックス feat. ビッグ・シェフ・ロメオ・オブ・ザ・ナインス・ウォード・ハンターズ、マイケル・バティステ、マーディ・グラス・インディ
ン・ショウ
14. ムーヴメント11’
15. ワーク・イット・アウト
16. アダルトフッド
17. ショウ・ミー・ザ・ウェイ
18. シング
19. ウィー・アー feat. アビ・ベルナドス

ジョン・バティステ 日本公式ページ:https://www.universal-music.co.jp/jon-batiste/

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE