故アヴィーチー、生前最後のインタビューで語った「幸せの基準」

28歳で亡くなったアヴィーチー (Photo by Sean Eriksson†)

アヴィーチー(Avicii)として知られるスウェーデン出身のDJ・プロデューサーのティム・バーグリングが、現地時間4月20日に28歳で死亡したと代理人が伝えた。オマーンで死去も、現時点で死因は不明。昨年のローリングストーン誌のインタビューではもう幸せを感じられなくなっていた」と語っていた。

「深い悲しみをもってアヴィーチーことティム・バーグリングの死をお伝えします。現地時間4月20日金曜日の午後、オマーンの首都マスカットで彼は死体で発見されました。現在、彼の家族はこの衝撃に打ちひしがれております。大変な時期を過ごしている彼らのプライバシーを尊重して頂けると幸いです。また、今後この件に関して声明を出す予定はありません」と、バーグリングの代理人が声明文を出した。

「本当に大変なことが起きてしまった」とデヴィッド・ゲッタ。「僕たちはとても美しい心根の友人を失い、世界は才能に溢れたミュージシャンを失った。君が作った美しいメロディ、一緒にスタジオで過ごした時間、DJとして共演したこと、そして友人として人生を謳歌したことに感謝するよ」と書き綴った。

EDM界で最も人気のあるDJだったバーグリングは、2011年のヒット曲「レヴェルズ」でジャンルを超えた人気を博した。これはエタ・ジェイムズをサンプリングした曲で、アメリカではプラチナムになり、多くの国々のシングル・チャートでトップに君臨した。2年後にリリースされたシングル「ウェイク・ミー・アップ」はアロー・ブラックをフィーチャーし、ホット100の4位まで駆け上がった。

ブラックは4月20日に次のようにツイートしている。「ティムの遺族と親しかった友人たちに心からのお悔やみを申し上げます。この悲しみの深さを言い表すことなどできない。彼との出会いが自分の人生を変えた。彼は驚くほどの才能に恵まれた人間で、彼がもういないなんてつらすぎる」と。

仏教用語で無間地獄を意味する阿鼻旨(あびし)の音写アヴィーチーという芸名を選んだバーグリングは、自作の音楽をネット上にアップロードすることで音楽のキャリアを開始した。その後、当時20歳だったバーグリングは「レヴェルズ」のヒットで一夜にして名声を得たのである。1年後、バーグリングは、フォーブス誌が選んだ2012年最もギャラの高いDJリストに登場し、拷問のようなツアー・スケジュールをこなしたことで年間収入が約30億円に達した2014年には、同リストの3位まで上昇した。

Translated by Miki Nakayama

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