【2023 アワード発表】森敬太、tofubeats、西村ツチカらがおくるトーベヤンソン・ニューヨーク・アワード

・I like BENNIE K

森:「トム・ヨークはライブ前に3、4分逆立ちする」っていう記事があったんだけど、この場にいるミュージシャンたちのライブ前ルーティンを聞きたいです私。

澤部:ない!

tofu:歌うのに?

澤部:全く声出さないでステージ立つ時もある。

tofu:なんかかっこいいですね!

澤部:いや、まだ探ってる最中なんですよ。声出ししてると、そのモードのままステージに立っちゃうことがあって。脳がびっくりしちゃう。それが結構嫌なんですよ。

tofu:それはちょっと分かりますね。

澤部:でしょ? いろんな時期があったんですよ。ちゃんと別部屋用意してもらって、本番直前までしっかり歌い込んでた時期もあったし。「愛のメモリー」とか思い切り歌って、ストレス飛ばしてステージ上がってた時もあったんですけど、そうすると普通に松崎しげるが残りすぎる(笑)。

一同:(笑)。

澤部:「この胸のときめきを あなたに~♪」って。

tofu:がっつりモノマネ入ってますね。しげるに取り憑かれてる。

森:トーフくんはなんかやってんの?

tofu:ステージの袖にスペースある時はちょっと腕立て伏せやってますね。筋トレすると血流の関係かなんかでパフォーマンスが良くなるって聞いて。

森:割とトム・ヨーク的なのやってんじゃん。

西村:昔イベントのスタッフやったとき、オシリペンペンズの出番前にステージ裏でモタコさんが跪いてお祈りみたいなことしてるの見たことあります。暗黒舞踏みたいな雰囲気で。

もち:イメージ通りだ。

大臣:僕、結構ライブ前に声出しやりますよ。普段サラリーマンだから歌わないし、喉開かないといけないから。

森:そういえばやってた気がするね。

大臣:この前岡山でトーフくんのライブに出してもらったときは、人前で歌うのが5年ぶりぐらいだったんですよ。やばいなと思って「ワーッ!」ってやってたら、後ろでレベルの違う声出ししてる人がいて。振り返ったらEGO-WRAPPIN'の中納良恵さんが同じようにやってました。

一同:(笑)。

大臣:思わず恥ずかしくなってやめちゃいましたね。

tofu:ステージに立つ歌手という意味では、大臣も中納さんも同じですよ!

大臣:いやいや、違う違う(笑)。

森:バリバリ現役の歌手のライブ前ルーティンと、数年ぶりのブランクをなんとかして直前にごまかそうとしてる人とはちょっと違うでしょ(笑)。

tofu:いやでも、全く衰えてなかったですよ大臣は。TJNYも今すぐ音楽活動再開できますよ!

森:でも朝一が衰えてるもん。

金子:俺は元から死んでるようなもんですよ。

森:朝一は1stアルバムのレコーディング中にボーカルレッスン行ったもんね。

tofu:どういうことですか(笑)。

玉木:あまりに声が出ないから、唐木さんがその場で体験レッスンやってる近場のボーカルスクール探したんですよね。

もち:なんか説教されて帰ってきた。「真剣にやってる他のメンバーに申し訳ないと思わないの?」みたいな(笑)。

森:まさか体験レッスンで精神論説かれるとは思ってなかったね。

金子:なーんにも覚えてないよ。

澤部:思い出した! スカートのライブ前にメンバーたちと楽屋にいたら、動物の鳴き声みたいな音が聞こえてきたことがあったんですよ。なんだなんだと思ったら、誰とは言わないけど、Twitterのタイムラインに流れてきたSMの女王様がM男の金玉をリモコンでしばいてる動画を見てる奴がいて(笑)。

一同:(笑)。

澤部:全員それがめちゃくちゃおもしろくなっちゃって。もう信じられないくらいおもしろかったんですよ。 そうなるとやっぱり本番5曲目くらいまではどうしてもM男の金玉のことしか考えられなかったですね。

森:動物の鳴き声で思い出したけど、スカートのアルバムのジャケ制作で澤部くんがうちの家に泊まりに来たとき、隣の部屋から喘ぎ声が聞こえてきたって言ってたことあったよね。

澤部:あったあった! なんか艶めかしい声が聞こえてくるんですよ。森さんは寝室で寝ちゃったし、えらい長いなーお盛んだなーと思いながら聞き耳立ててたんですよ。

金子:森さんが前住んでたマンション、壁薄かったですもんね。

澤部:結局日が登ってきてもまだ喘いでるし、これはなんか薬物でもやってるんじゃないかと思って壁に耳当てようとしたら、僕が一晩中聞いてた声は壁際で寝てる森さんとこのシーズーのいびきだったって気が付いたんですよ(笑)。

一同:(笑)。

西村:「騙された気分はどうだい?」。

森:ジョニー・ロットンだ(笑)。室内犬のセリフとしてはかっこ良すぎる。

澤部:まさにそんな気分でしたよ。アンラッキースケベでしたね。

森:あれはいいエピソードだったなー。西村くんは漫画描きルーティンとかないの?

西村:漫画描いてないんでちょっと……。

もち:でもインスタとかに絵は投稿してるじゃないですか。

西村:落書きね。それはよくやってます。

大臣:西村さんのイラスト、海外の人からすごいたくさんコメント来てますよね。見てますよ。

西村:大体そういう時、大臣が外国人のふりして混ざってくるんですよ。「I like BENNIE K. 」「Uobei is sushi’s new wave.」みたいなコメントで(笑)。マジでわけわかんないですね。

一同:(笑)。


・そういう年越しもあるんだろうね

森:「JR三ノ宮駅前、全裸の男が路上で寝る 泥酔状態『私としても知らん』」

西村:「酒を飲んで寝ていただけです。私としても知らん」。いい供述だなー。

森:このセリフ引き出した時、警官も見出しになるのを確信したと思うよ。

西村:神戸はまだそういうおおらかさが残ってるな。

森:いわゆる神戸全裸カルチャーでしょ。

一同:(笑)。

大臣:ないですよ、そんなの!

西村:ガチの風評被害ですね。

森:次、「行方不明の犬が、メタリカのライブ会場で見つかり飼い主大笑い」

澤部:これはほっこりニュースですね~。あったまる。

森:澤部くんは観客席に犬がいたこととかないの?

澤部:さすがにそれはまだないですね。犬で思い出したんですけど、昔、下北のモナレコードでやってた珍妙な映像を観て年を越すイベントに行ったことがあって。

森:まあ、そういう年越しもあるんだろうね。

澤部:そこで大阪のザ・たこさんっていうバンドのライブ映像が流れてたんですけど、公園で演奏してる間ずっと犬がうろちょろしてるんです(笑)。その映像がすごく味わい深くて。もう1回観たいなー。

森:いいなー。ザ・たこさんかっこいいよな。大好き。

西村:ザ・たこさんの「お豆ポンポンポン」っていう曲好きです。お豆飛ばしてゾンビ倒すMVの曲。

澤部:あと、その時観た映像で「男闘呼組、ロックを語る」っていうのがあったんです。ロンドンレコーディングを終えたばかりの男闘呼組が、とにかく今の日本の音楽はFUCKだって言いまくるんです。あんなもんはロックじゃない。FUCKだって。

森:ロンドン仕込みのFワードで。

澤部:それで始まった曲の歌い出しが「驚き桃の木山椒の木」(笑)。

一同:(笑)。

澤部:そのイベントではそこで切ってあって、ガハハとなって終わったんですけど、去年の男闘呼組再結成のタイミングでその曲を調べてみたら、環境問題についてシリアスに歌った曲だったんですよ。実際すごいロックな歌詞だったんです。

西村:「驚き桃の木山椒の木」はどういう文脈だったんですか?

澤部:木にもいろいろあるけど、最近木が減っている、みたいな(笑)。

一同:(爆笑)。

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