追悼デヴィッド・クロスビー 生涯最後のステージを振り返る

デヴィッド・クロスビーとジェイソン・イズベル、2018年撮影(Photo by SACHYN MITAL)

現地時間1月18日に亡くなったデヴィッド・クロスビー(David Crosby)。彼の 生涯最後のライブは、ジェイソン・イズベルとの息の合った「Ohio」だった。そのときの模様を振り返る。

【動画を見る】デヴィッド・クロスビー「生涯最後のステージ」

1月19日に81歳で亡くなったデヴィッド・クロスビーは昨年、お気に入りのソングライターであるジェイソン・イズベルと一緒に、公の場で最後のパフォーマンスを行った。イズベルによれば、フォーク・ロックのアイコンはもともと、カリフォルニア州サンタバーバラの自宅近くのアーリントン・シアターに、単に旧友と付き合うために現れたという。イズベルと妻のアマンダ・シャーズ、彼の率いるバンド「400ユニット」は、2018年にニューポート・フォーク・フェスティバルでクロスビーと親交を深めていた。

「家から出してライブに誘ったのは、彼が仲間たちに会いたかったから。そして、彼が来て歌わないのは馬鹿げているだろう」とイズベルはローリングストーン誌に語っている。昨年2月26日のライブは、クロスビーがイズベルの曲「What’ve I Done to Help」でハーモニーを奏で、ショーン・コルヴィンも参加してクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの「Ohio」を演奏して終演となった。クロスビーにとっては、2019年以来のコンサート公演となった。

「あれが彼を見た最後の時だった」とイズベルは言う。「あのとき、彼はこれ以上ツアーができるとは思っていなかった。彼は長い間、手にトラブルを抱えていて、演奏するのが難しい状態になっていたんだ。そのせいで、もうライブはできないと諦めていたのだと思うけど、最近は少し楽観的な気持ちになっていたような気がする。彼はまだ作曲やレコーディングをたくさんやっていて、僕が聞いたところではもう一枚アルバムを仕上げていたようだ」

Translated by Rolling Stone Japan

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