幼い頃からアメリカのソウル・ミュージックのファンだったジョンは、1989年にフランクリンの楽曲「愛の嵐/Through the Storm」でコラボレーションしている。愛を貫くことを歌ったこの曲はホット100に入るヒット曲となった。「アレサ・フランクリンの逝去は本物の音楽、つまり心と魂と教会から生まれた音楽を愛するすべての者にとって大打撃だ」と、ジョンの投稿に書かれていた。
フランクリンがカバーし、彼女の卓越した歌唱力でフランクリン印の曲へと生まれ変わった楽曲を作ったシンガーソングライターは数多くいるが、ジョンもその中の一人だった。1972年のアルバム『Young, Gifted and Black(原題)』のリード・シングル曲はジョンの「人生の壁/Border Song」のカバー曲である。フランクリン・バージョンには、ザ・スウィート・インスピレーションズの確かなバックコーラスと、博識ミュージシャンのビリー・プレストンが奏でるオルガンがフィーチャーされていた。フランクリンとジョンは1993年にこの曲を一緒に演奏している。