『ザ・ブラック・パレード』『デンジャー・デイズ』は、とうの昔に過ぎ去った。マイ・ケミカル・ロマンスの元フロントマンのソロデビュー作品は、マーク・ボラン風のアルバムで、ファジーなギターと控えめなヴォーカルが詰まっている。MCRの最後の2枚のアルバムで、ザ・フーの『トミー』のようなコンセプト・アルバムや、ストゥージズに触発された70年代のガレージ・パンクに挑戦した後、グラムに手を出したことは確実な前進と言える。彼特有の感情豊かな表現は、「ミリオンズ」や「ドラッグストア・パフューム」といったこのアルバムのハイライトで楽しめる。

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