「もっと下、精神が骨と出会うところで」と61歳になったルシンダ・ウィリアムズは歌う。父ミラー・ウィリアムズの詩“Compassion”を世界の幸福を祈る人々の願いとして、ブルースウーマンのさびれた声にのせて歌い、またカントリー調R&Bからブリル・ビルディングポップ、泥くさいロックンロールをあいまいな歌い方ととろとろ煮えたぎるようなギターにのせて届ける。ちなみにJ.J.ケイルの「マグノリア」を、10分間の夏のそよ風のような楽曲に変身させることを手助けしたのはビル・フリセル。まるで、南部女性のソウルの中をダンスしているようなアルバムだ。

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