ビヨンセ、黒人男性射殺事件を受けコメント発表:「有色人種やマイノリティに対する戦争は、終わらせるべき」

同投稿には、アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルの事件に対する抗議の声を地域の議員やアメリカ連邦議会に届けることができるよう、外部リンクが添えられている。

ビヨンセは、警官による残忍な事件、人種差別、黒人コミュニティに対する暴力について最も意見する有名人の一人。
米ニューオーリンズで水没したパトカーの上でポーズを取る『フォーメーション』のミュージック・ビデオと、第50回スーパーボウルでのブラックパンサー党を思わせる衣装でのパフォーマンスは、「反警官のメッセージ」とみなしたフロリダ州マイアミの警察組合が、ビヨンセのツアーの初日となるマイアミ公演をボイコットすると発表するきっかけとなった。

ビジュアル・アルバム『レモネード』のショート・フィルムでは、トレイボン・マーティン、マイケル・ブラウン、エリック・ガーナーの母親が、息子の額入り写真を手に持つ姿が映し出されている。彼らの死は、「Black Lives Matter (黒人の命だって大切だ)」という全米市民運動を引き起こした。

ビヨンセは、7月7日に行われたスコットランドのグラスゴー公演で、警官による残忍な行為の犠牲者の名前が映し出されたスクリーンの前で、黙祷を捧げている。



(コメント全文)
私たちのコミュニティの若い男女の命が奪われることに、うんざりしています。
立ち上がり、"私たちを殺すのを止めて"と要求するかどうかは、私たち次第なのです。

私たちに必要なのは、同情ではありません。必要なのは、私たちの命を全ての人に尊重してもらうことなのです。
私たちは、一つのコミュニティとして立ち上がり、私たちを守ると誓った人々による殺人や暴力行為が一貫して罰せられるべきでないと信じている人々と闘います。

そんな命を奪う人々は、私たちに無力さや絶望感を覚えさせます。
しかし、次世代の権利のために、善を信じる次世代の若い男女のために、闘っているのだと信じなければいけません。
これは人類の闘いなのです。人種、ジェンダー、性的志向なんて関係ないのです。これは、社会の隅に追いやられていると感じている人々、自由と人権のために必死になっている人々のための闘いなのです。
これは警官全員に対する訴えではなく、命を過小評価する人々への訴えです。有色人種やマイノリティに対する戦争は、終わらせるべきです。
恐怖は言い訳にはなりません。そして憎しみが勝利することもないのです。
私たちはみんな、怒りと不満を行動に変える力を持っています。私たちは、住んでいる地域の政治家や議員に連絡を取るため、社会的、法的変革を要求するために、声を上げなければいけません。

アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルのご家族に祈りを捧げると同時に、私たちのコミュニティにおける不当な事件の連鎖に終止符が打たれることを祈りましょう。

是非、あなたの地域の政治家や議員に連絡してください。必ず声を聞いてもらえるはずです。

ビヨンセ

Translation by Miori Aien

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