コロナ禍からの復活、この先の展望さて、2022年に15周年を迎え、来日アーティストもまた増え始めた現在、長﨑氏はどんな感慨を抱いているのだろう。
「入場者数のピークを2018年に迎え、そこからはより外に広げていこうと北海道でジャズフェスをやったり、サマーソニックとコラボしたり。外に出まくろうとしてきたんです。その成果がちゃんと出て、じゃあ次の一手を打とうということでビルボードライブ横浜の準備にフォーカスし、こけら落としがバート・バカラックに決まって、オープニングシリーズにはSuperflyやロバート・グラスパーも決まっていました。ところがコロナで全て中止となり、実質2年くらいは動きが止まったような状態に。ピークの2018年から一気に谷に落ちて、そこからは回復のための数年間だったんです。それでようやく復活の道筋が見えたのが2022年だったので、そういう意味での感慨がありますね。不要不急みたいなことを言われ、自分たちの役割とはなんなのかともう一度問い直した上での15周年だったので。15周年記念をデイヴィッド・フォスターと
ザ・ルーツで祝ったんですけど、あれは感慨深かった」
デイヴィッド・フォスター(2022年)2023年3月にはリチャード・カーペンターの初登場も決定。ということで、これからがますます楽しみだ。最後に「いつかなんとしても呼びたいアーティスト」を長﨑氏に聞いてみた。
「アイズレー・ブラザーズですね。ロナルドが出所して10数年経つからビザは下りるはずなんです」
ニューアルバムも素晴らしかったので、これはぜひとも実現させてもらいたいところだ。