川崎鷹也と葉山奨之が挑む、ブリティッシュ・トラッドスタイル
Takaya Kawasaki ✕ Shono Hayama meets BLACK LABEL CRESTBRIDGE
今季は「BRITISH ADDICT」を掲げ、本質を求めながらも伝統への回帰をテーマに展開されるBLACK LABEL CRESTBRIDGE。シンガーソングライターの川崎鷹也と俳優の葉山奨之が新作のブリティッシュ・トラッドスタイルを纏い、本誌初の競演が実現した。
「もともと僕は、オシャレから最も遠いところにいましたね」と苦笑するのはシンガーソングライターの川崎鷹也。高校生の頃からクラスメイトに、「鷹也の私服は見てられない」と言われていたという。「この世界に入ってからも、最初はスタイリストさんにお願いすることができないので、私服でライブやテレビ番組に出ていたんですよ。僕自身はイケてる格好のつもりだったんですけど、どうやら周りの人はそう思っていないみたいで……(笑)。これはマズいと思い、そこからは自分でもファッション誌を買って勉強するようになりました。ここ最近はスタイリストさんについていただくことも増えてきたので、『ああ、こういう服が今イケてるんだ』『こういう服装も意外と似合うんだな』みたいなことを勉強させてもらっていますね」
一方、俳優の葉山奨之は、オシャレ好きの母親に影響を受けたのか幼い頃からオシャレに目覚めたという。
「母親の話によれば、『この服が好き』『これは着たくない』のようなこだわりが結構強かったみたいです。逆に今は、服に対してまったく無頓着になってしまいましたね。とにかく楽な服を着ています(笑)。古着が結構好きで、ちょっと着古した感じに愛着が湧くんですよ。それはきっと、親しくさせてもらっているスタイリストさんからの影響も大きいと思いますね」
川崎も葉山も、スタイリストには全幅の信頼を寄せている。「僕にはどんな服が似合うのか熟知してくださっている、プロのエキスパートですからね。スタイリストさんが持ってきてくれて特に気になったアイテムに関しては、『それどこで買えるの?』と情報収集して自分で買いに行くこともありますよ」(川崎)
「僕は(今年3月、結婚の報告をした)きゃりーちゃんからもめちゃめちゃアドバイスをもらっています。とにかく彼女の着こなしは『こんな柄や色を組み合わせてるんだ!』と驚くことばかり。最先端へ行っている人だし、ステージ衣装なども自分で提案もしている姿を見ていると、僕みたいなセンスで大丈夫かな……と思うこともあります(笑)。彼女は全力でファッションと携わっていますからね。僕の服に関しても、『これいいじゃん』『似合いそうだよ』とアドバイスしてくれるので、そういうアイテムも買うようにしています。『同じようなもの、持ってるじゃん』『え、これだけでそんな高い値段なの?』と怒られることもありますけど(笑)」(葉山)
「僕も、私服は奥さんが選んでくれたものを着ていますね。自分1人じゃまだ選べないし(笑)、自分じゃいまだに選べない……奥さんの確認が必要です。お店で商品を写メしてLINE で送って『これ、どう思う?』って。音楽は別として、こと服装に関しては家族からもチームの皆からも全く信用されていないです。服そのものは大好きなんですけどね」(川崎)
そんな2人は、成長していくにつれて「着たい服」「似合う服」の傾向も変わってきたのだろうか。「変わってきましたね。いっときは『黒と白しか着ない』と決めていたこともあるし、逆にカラフルな方が心惹かれた時もある。今は花柄がよく目に飛び込んでくるんですよ。おそらく花柄が着たい気分なのだと思います。シルエットは、あまり体にフィットしているものよりは少しルーズな方が好き。体のラインが出てしまうのは、ちょっと恥ずかしくなってしまうんですよね(笑)」(葉山)
「僕もオーバーサイズが多いかも。ただ、色に関してはほぼ白か黒ですけど、それは今までの私服の酷さがトラウマになっているから(笑)。なるべくモノトーン以外のアイテムは着ないようにしています。ただ、そういうシンプルかつミニマルな服に、ちょっとだけギミックが入っていると嬉しくなりますね。例えば、どう考えても使い勝手が悪そうな、変な位置にポケットがあると、そのデザイナーさんの細かいこだわりを感じます(笑)」(川崎)
そんな川崎が現在、最も気に入っているアイテムは真っ青なワイドパンツ。サラリーマン時代、古着が好きでニューヨークまでよく買い物に行っていた先輩がいて、その人が僕の私服を見かねて「1本持っておけ」と言ってプレゼントしてくれたんです。
ロッカーズにモッズ、サイケデリックファッションやパンクなど、ファッションと音楽は深い結びつきがある。もちろん、「総合芸術」と呼ばれる映画でも、例えば『アニー・ホール』や『トレイン・スポッティング』『バッファロー’66』など、俳優たちの着こなしが語り草になることは多い。そういうところからのインスピレーションを受けることもあるのだろうか。「うーん、どうだろう。自分の音楽性が好きなアーティストから影響されることはあっても、ファッションを参考にしたりすることはあんまりないかもしれない。ただ、ライブをし始めの頃に『ステージ衣装をどうしよう?』という話になって、宮本浩次さん(エレファントカシマシ)の、黒いパンツに白シャツというめちゃくちゃシンプルかつ強烈なインパクトのコーディネートが頭に思い浮かんで、それを取り入れさせてもらったことはありました。まったく似合ってなかったですけどね(笑)」(川崎)
「僕は結構映画を見ていて、そこからヒントをもらうことはあります。特にウェス・アンダーソン監督作はすごくポップで色合いが絶妙なので、そこからインスパイアされたことも。ルカ・グァダニーノ監督が初めて撮った連続ドラマ『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』に出てくる登場人物の衣装も、全員素晴らしくて。色々なブランドの昔のコレクションを効果的に使っているんです」そんな2人が今回着こなしているのは、「ブリティッシュトラッド」をベースに、スポーティなアイテムを含むカジュアルウェアからモダンなテーラリングまで幅広いコレクションを展開する『BLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベル・クレストブリッジ)』。袖を通し、その着心地の良さに感動したと口を揃える。
「グレンチェックのジャケットやトラウザーズは硬めなのかな?と思ったら、着心地が良くてびっくりしました。セットアップなのでドレスコードのあるようなお店はもちろん、タウンユースとしても重宝しそうです。シャツアウターはアウトドアにも着ていきたいですね。もう少し涼しくなったら家族と一緒に紅葉を観に行ったり、軽めのキャンプに行ったりしたくなりました」(川崎)
「敏感肌なので、ネルシャツを着るときは中に何か着ていないとチクチクしてしまうことが多いのですが、今回素肌に羽織ってもまったくチクチクしないのが最高だなと思いました。バックキルトのチェックパーカーはクレストブリッジチェック柄がすごくイギリスっぽくておしゃれだなと。実は僕、エリザベス女王のマグカップやグッズを集めているくらい英国王室が大好きなんですよ。ミニクーパーにも乗っているので、今日のコーディネートでドライブもしたいですね」(葉山)
「イギリスは、カルチャーもファッションもこれまであまり通ってこなかったけど、こういう機会をいただいて少し近づけたような気がします。いつか奨之と、おしゃれしてイギリスの街を歩いてみたい」(川崎)
「いいね!全身BLACK LABEL CRESTBRIDGEでバッキンガム宮殿へ行こうよ」(葉山)
PROFILE
川崎鷹也
2018年、アルバム「I believe in you」でシンガーソングライターとして本格的に音楽活動開始。「魔法の絨毯」はTikTokやYouTubeで注目され、累計再生数はチャートイン102週目で自身初の3億回を突破した。今年9月からは弾き語りツアーを実施中。
葉山奨之
NHK連続テレビ小説『まれ』で主人公・希の弟・一徹を演じ話題を集める。主な出演作にドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『僕たちがやりました』『セトウツミ』『シコふんじゃった!』、映画『青空エール』『恋は雨上がりのように』『太陽の子』など。川崎とは、今年6月~8月放送のNHK夜ドラ『褒めるひと 褒められるひと』で、会社の後輩役として共演した。
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