スモーキー・ロールズ・ダウン・サンダー・キャニオン

ロサンジェルスで活躍するサイケ・フォーク界の若きプリンスによる5枚目のアルバム。ザ・バンドの傑作『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』(68年)のように、イノセントで風変わりな内容だ。従来のヒッピー仲間に加え、元ブラック・クロウズのクリス・ロビンソンや、俳優のガエル・ガルシア・ベルナルも参加。さまざまなジャンルの音楽が、あくまでもデヴェンドラらしく展開される。それは、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアなど60年代サイケの神々からの影響、カントリー調のバラード、ニール・ヤング風のギター、ブラジリアン・ミュージックなどなど……。04年のサード・アルバム『ニーノ・ロッホ』以降で最強、いや、もしかしたら、これまでのベスト作品かもしれない。

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