ミニッツ・トゥ・ミッドナイト

ヘヴィ・ロックにヒップホップ的アプローチを導入し、90年代から2000年代にかけてシーンを独占したラップ・メタル。現在、そうしたアーティストの中で唯一生き残っているのが、リンキン・パークだ。理由は、ポップさとクラシック・ロックな響き、キャッチーなメロディといったラップ・メタルとは一見相容れない要素を積極的に導入してきたからだ。名プロデューサー、リック・ルービンを共同プロデューサーに迎えたこの新作は、そこに反ブッシュという時事的テーマを掲げ、これが恐ろしく上手くいっている。ヒップホップのアプローチを持ちつつ、時代への警告を爆弾のように打ち鳴らす、よく磨き抜かれたポップ・メタルだ。

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