02年に児童ポルノ防止法違反の嫌疑をかけられ、さまざまな訴訟を起こされてからはキャリアはへこみつつも、精力的な活動はまったくひるむところをみせない。もともと露骨なエロ表現で有名だったケリーだが、事件以降はこうした方向性は抑えめにしつつ、ストイックなR&Bとドラマ仕立ての局展開で、新たな境地を開いた。この新作では、スヌープ・ドックを女を口説くアルバム・タイトル曲「ダブル・アップ」などのエロ路線も健在。でも傑作は「リアル・トーク」若手R&Bヴォーカリストの旗手であるアッシャーと刑務所の面接室で女を巡って言い争うストーリーうを聴かせる。エロ路線どころか、もはやひとつの神業(!?)だ。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE