ファンクとロックを合体させ、80年代では最も影響力の高いアーティストだったプリンスの新作。今作の先行シングルである「ギター」は、エッジーなギターでたたみかけていく名曲だ。「きみのことは愛してるけど、僕のギターほどじゃないよ」という歌詞なんて最高である。こんなゴキゲンなプリンスの夏のヒット曲は、94年の「プッシー・コントロール」以来だろうか。あるいは88年夏の「アルファベット・ストリート」、いや、83年夏の「デリリアス」以来かもしれない。要は今回の『プラネット・アース』で、プリンスはいつもよりもちょっとだけ努力をしてみたようだ。すると、これだけの名曲揃いになる。まったくもって、とんでもないアーティストだ。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE