ニルヴァーナ、パール・ジャムらとともに90年代のオルタナティヴ・ロックを引っ張っていた、スマッシング・パンプキンズ。2000年に解散したが、突如、再結成アルバムを発表。とはいえ、メンバーはリーダーのビリー・コーガンとドラムのジミー・チェンバレンのみで、オリジナル・ラインナップのベースのダーシーとギターのジェイムス・イーハは不参加。ただ音に関して言うならば、オーケストラのように響くビリーの爆音ギター、ジミーの轟音ドラムといい、93年の名アルバム『サイアミーズ・ドリーム』を連想させるものだ。このアルバム、実際はダーシーのベースとイーハのギターパートのほとんどをビリーが弾いていた。だから、実質的には昔とたいして変わらないのだ。これは純粋にスマッシング・パンプキンズのアルバムであり、しかもすごく良くできた作品。バンド名が何であろうと、これは再出発の素晴らしい第一歩となるだろう。

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