アン・エンド・ハズ・ア・スタート

05年にブームとなった、80年代ニュー・ウェーブ再評価とともに、数々のバンドが登場した。その中でも、エディターズは特に注目された。確かにほかのニュー・ウェーブ・バンド同様、陰気な雰囲気を漂わし、音もニュー・ウェーブの元祖、ジョイ・ディヴィジョンにそっくりではある。しかし、ファースト中の「ミュンヘン」では演奏にヒラメキがあったし、歌詞もどこか共感できる部分があった。そこが人気の秘密だった。今作でも、いくつかいい曲は揃っている。が、あまりにもソフト路線でプロデュースされたのが残念(今年セカンドをリリースしたブロック・パーティも同様)。「ミュンヘン」のあのヒリヒリした感じを、今作でも残してほしかった。

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