マルシィが語る、スーツの魅力とバンドとして大切にしていること
Marcy meets BLACK LABEL CRESTBRIDGE
ブリティッシュトラッドをベースに、上質でエレガントなスーツを展開しているBLACK LABEL CRESTBRIDGE。Z世代へスーツの魅力を伝えるべく、マルシィの3人がスーツを纏い、バンド史上初のスーツ撮影が実現した。
2023年にリリースした「ラブソング」がTikTok内7億再生を突破し、令和のカップルソングとしてZ世代を中心に愛されている3人組ロックバンド、マルシィ。今回RSJはそんな彼らに、ブリティッシュトラッドをベースに、スポーティなアイテムを含むカジュアルウェアからモダンなテーラリングまで幅広いコレクションを展開する「BLACK LABEL CRESTBRIDGE」のスーツとセットアップを試着してもらった。
「今までも何度かスーツは着たことがあったんですけど、それとは全然違いました。自分が少しカッコよくなった気分になれて、本当にいい経験でしたね」
そう感想を述べたのは、ボーカル&ギターの吉田右京。ベースのフジイタクミも、「普段、ほとんどスーツとかセットアップを着たことがなかったので新鮮でした。着心地も良く、思ったよりも柔らかくて自由に動けるんですね。今回、割とラフな髪型でスーツを着ているんですけど、こういうスタイルもアリだなって思いました」と笑顔を見せた。
さらにギターのshujiは、「まるで魔法にかかったみたいで、自分の自己肯定感が爆上がりしました。すぐにでも買おうかなって思っちゃいました」と、BLACK LABEL CRESTBRIDGE ならではの新たな感覚を楽しんでいた。
お互いのスーツ姿をどう思ったか尋ねると、右京は「まぁ、普段見ない姿だよね」と照れくさそう。「でも、実は俺、右京のスーツ姿を数年前に一度だけ見たことがあるんだ。SNSで謎のツーショットを上げてなかった? 今日のスーツ姿はあれ以来だったけど……」とタクミが振り返り、右京は「大人になったでしょ?」とおどけながら答え、「確かに、みんなスーツが似合う年齢になってきたのかなと思った」とshujiも同意した。
スーツに対するイメージについて右京は、「結婚式とか成人式とか、そういう晴れ舞台のイメージが強いですね」と話す。「もちろん仕事でスーツを着る人もいると思うんですけど、特別な場で自分をかっこよく見せる、そんな印象がスーツにはあります」。
それに対しshujiは、「THEE MICHELLE GUNELEPHANTやビートルズのように、バンドの中でもスーツを着てビシッと決めている人たちがいて、憧れますね」と自身の思いを述べた。そこからUKファッションやUKミュージックについての話題になると、「音楽だと、たとえばオアシスやジャミロクワイをよく聴きます」と語り、タクミは「僕もジャミロクワイが好きです。ベースを始めたのは、XJAPANのベーシストだったTAIJI さんに憧れたからなんですけど、そこから『ベースのかっこいい音楽』を意識して聴くようになり、ジャミロクワイもその流れで好きになりました。あとはブラーも好き。UKの音楽には、洗練されたイメージがありますよね。音も、ビジュアルも」と、UKミュージックへの影響を語った。
shujiはマルシィの楽曲「絵空」で、シューゲイザー的な要素を取り入れていることを明かす。「BigMuffという歪み系のエフェクターを通して、ギターで荒々しいサウンドを表現しているんです。そういうところにUKの影響が入っていますね」と述べた上で、「ポップで馴染みやすいメロディも、個人的にはクイーンが大好きで、ブライアン・メイのギターサウンドに惹かれます。ちょっと前に映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしましたよね。あれより10年前くらいから、CMで『I Was Born To Love You』を聴いてハマって以来、ずっと聴いています」と、その影響を語った。
同世代の人たちに気軽にスーツを着てもらうためのアドバイスを求めると、タクミは「たとえばセットアップはデートにいいですね」と提案。きっちりしつつ、あまり硬すぎないスタイルだと特別感が出るし、いい雰囲気になりそうです」と微笑む。shujiも「最近、友人の結婚式に出席する機会があったんですけど、デザインが凝ったスーツを着ている人が多いなと感じました。今は多様性が重視される時代ですから、柄が入っていても『素敵だね!』って感じになってきたのかなと思います。だから、結婚式や成人式で派手にキメるのもありだと思います」とコメントした。
さらに右京は、「遠方に住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんとか、スーツ姿をあまり直接見せる機会がない人たちに見てもらうのもいいですよね。大切な人に、スーツで会いに行くのっていいなと思いました」と述べ、スーツの新たな使い方を提案した。8月28日にリリースされたマルシィの新曲「ピエロ」は、これまでのバンドサウンドから一転し、打ち込みを多用したダークポップへと大胆な変化を遂げた。毒々しい皮肉めいた言葉を中心に、女性目線の失恋ソングとして仕上がっている。
「最初、家で曲を作り始めた時はリリースするつもりは全くなかったんです。ただ、自分の思いを音楽に乗せていくうちに形になっていきました」と右京。「この曲がマルシィに合うのか、これまでのイメージに合わないかもしれないと感じて、メンバーとも話し合いました。そのあともかなりの間悩んだのですが、これまで挑戦してこなかったサウンドや歌詞の世界観に挑むいい機会だと思い、制作を進めることにしました」と、制作秘話を打ち明けた。
ベースもこれまでとは違う録り方をしているという。「シンセベースがずっと鳴っている中で、エレキベースは基本的にはスラップを組み合わせています。とにかくこのビート感とノリを大切にして、違うバンドのベーシストになったような気分です(笑)」と、タクミが新たなアプローチについて説明した。
さらにshujiも、「メロディはお風呂とかに入っている時につい口ずさんじゃうような中毒性があります。リフを繰り返す中でコード進行が動いていくのも気持ち良いですし、実はこの曲、ずっと温めていたんですよ。『いつ出そう?』とずっと考えてきて、ようやく皆さんに届けることができたので、ライブでの反応が楽しみです」と、楽曲への期待を寄せた。
そんなマルシィの歌詞世界が、特に同世代の女性たちから共感を得ている理由について尋ねると、右京は「なぜなんでしょうね」と笑いつつ、「もちろん男と女の違いはあると思うんですけど、最終的には似たようなことを思っているんじゃないかなって感じる部分もあります。自分はいつも等身大の歌詞を書くことを大切にしているので、それを共感してもらえるのは男女関係なく嬉しいですね」と答えた。
また、バンドとして大切にしていることについて右京は、「結成当初から変わらず、その時の自分たちが持っているすべてを曲に注ぎ込むこと。たとえレコーディングの締め切りに遅れることがあっても、できる限り粘って一番良いものを追求したい。一旦大枠の形ができても、そこからさらに良いものにできるように、歌詞もサウンドも含めて改良を重ねる姿勢はずっと持ち続けようと思っています」と述べ、楽曲制作に対する強いこだわりを語った。
タクミも、「右京が作ってきた曲に対し、音響面でも求められていることをしっかり考えて曲を仕上げるようにしています。自分は器用な方ではないのですが、たとえば今回の『ピエロ』みたいな楽曲に対しても、常に最高のアプローチができるよう精進していきたいです」と、自身の音楽制作に対する姿勢を述べた。
さらに、9月にリリースされる新曲「プレゼント」について右京は、「少し前の時期に作った曲なんですが、その時の自分たちのすべてが盛り込まれている作品になっていると思います」と紹介。shujiも「『プレゼント』はまさにマルシィの王道ともいえるような、本当に多幸感が溢れる楽曲です。今後マルシィの代表曲にもなり得ると思いますね」と自信を見せ、タクミも「初めて聴いた時に純粋に感動しました。みなさんにも同じように感じてもらえたら嬉しいなと思っています」と期待を語った。
最後に、これからマルシィがどんなバンドを目指していきたいかについて聞くと、右京は「今、ありがたいことにワンマンライブが売り切れるくらい多くのお客さんが見に来てくれています。それぞれ一回きりのライブで、見に来てくださる人たちにとって大切な瞬間だと思うので、これからも心を込めて楽曲を届けていきたいです」と述べ、shujiは「最近『国民的バンド』ってどういうバンドだろう?と考えることが多いんです。たとえばback numberとか、たくさんの人たちから愛される『国民的バンド』だと思うんですよね。僕たちも、いつかそんな存在になりたいです」と、バンドとしての目標を掲げた。
「ライブの後、ファンの方から手紙をもらうことがあるんですよ」と明かすのはタクミ。「『辛いことがあった時、マルシィの曲を聴いて心が軽くなりました』みたいな内容が多くて、自分たちが音楽をやっていることの意味を実感します。もちろん、武道館や東京ドームを満杯にしたいっていう目標はありますが、根本である楽曲に対して妥協は絶対にしないという姿勢をこれからも大切にしていきたいですね」と、自身の信念を語った。
PROFILE
マルシィ
福岡県で結成された、吉田右京(Vo, Gt)、shuji(Gt)、フジイタクミ(Ba)の3人からなるスリーピースバンド。2022年6月にユニバーサルミュージックより1st アルバム「Memory」でメジャーデビュー。最新シングルは、2024年9月リリースの「プレゼント」。同年10月から11月にかけて初のZeppツアーを行う。
マルシィスペシャルポスター展示
マルシィのレアなスーツショットのRolling Stone Japanポスターが期間限定で、全国のBLACK LABEL CRESTBRIDGEのお店に特別掲出される。是非、お店でチェックしてみよう。
【ポスター掲出期間】9/25(水)~10/1(火)
【ポスター掲出店舗】全国のBLACK LABEL CRESTBRIDGE店舗(伊勢丹新宿店・日本橋三越本店・銀座三越店・松屋銀座本店・アウトレット全店を除く)
ショップリスト:https://www.crestbridge.jp/pages/shoplist-blacklabel
※掲出終了時期は店舗により異なります。
お問い合わせ先:
SANYO SHOKAI カスタマーサポート
0120-340-460