瀬尾一三と振り返る、中島みゆき「ご乱心」と言われた時代の楽曲

静かな伝説 / 竹内まりや



流れているのは、この番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。

2024年元日、この番組の新年1曲目が「やまねこ」ですからね。いい始まりだなと思ったんですね。“生まれたときに落胆の声が聴こえた”。そういう始まりの歌です。女性だということで不利を被ったり、女性だということでいわれなき扱いをされたりする国がまだ地球上にはあったりするわけで、そんなことがない世界になればいいなと思ったりしながらお送りしました。

みゆきさんの1月19日から始まる「歌会 VOL.1」。2020年のラストツアーが最後まで行けずに終わってから4年ですね。「夜会」というタイトルの他には「一会」とか「縁会」。会という言葉がついているコンサートがいくつかあったわけですが、今度は歌会です。歌、真正面からという。これがタイトルになっている。どんなステージになるか、1週ごとに瀬尾さんに少しずつカーテンを開けてもらおうかなとも思ったりしております。

先駆けてこの『Singles』【リマスター】が出るんですね。1975年から1986年までの全シングル20枚、40曲。これを新しい曲から古い曲に遡っていく作業はおもしろいですね。瀬尾さんはご自分でおっしゃってましたけど、その頃は僕は関わってないんだよねという。瀬尾さんが関わってない時代の曲について、瀬尾さんに話を伺うという。これもこういう機会がなかったらできないことでしょうからね。特に今週は中島みゆきさんがファンの間で「ご乱心」と言われた時代ですからね。ここから始まって、昔のみゆきさんに会いに行く、昔の自分に会いに行く。そんな時間になったらいなと思っています。



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

Rolling Stone Japan 編集部

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