伊東健人が語った自分にとっての幸せ、ソロアーティストとして始まりのEP『華灯』

伊東健人

声優・アーティストとして活躍する伊東健人のトークイベント『伊東健人「華灯」発売記念スペシャルトークセッション』が、2023年3月27日(月)代官山 蔦屋書店3号館2階 SHARE LOUNGEにて行われた。

このイベントは、昨年2022年9月21日に川谷絵音プロデュースの楽曲「真夜中のラブ」でソロアーティストとしてデビューした伊東健人の1st EP『華灯』が2023年2月15日にリリースされたことを記念して行われたもの。会場には30分以上前から入場列を作った50名の熱心なファンが集合して主役の登場を待ちわびていた。

20時になり、アナウンスに呼びこまれて客席後方から伊東が登場すると、大きな拍手で迎えられた。「こんばんは、伊東健人です。今日はよろしくお願いします! みなさん、開場の10分前ぐらいには全員集まってくれていたと聞きました。イベントが始まってから「すいません」って駆け込んでくる方がいらっしゃるからと思ったんですけど、みなさん類友ですね。僕の人間性が正直だからでしょうか(笑)。素晴らしいです、本当にありがとうございます」

早々に集まってくれたことを感謝すると、代官山蔦屋について触れつつ挨拶。

「オープン当初からたまに来る場所だったんですけど、東京にたまにあるおしゃれな蔦屋って、多分ここが最初なんじゃないかな? こういう場所でイベントができて嬉しいです。よろしくお願いします。今日は『華灯』関連で最後のリリースイベントになると思いますので、色々話尽くしたいと思います」

東京出身の伊東曰く、代官山がこんなにお洒落タウンとしてもてはやされるようになったのは、最近の印象なんだとか。「渋谷は谷で、代官山は山だからアップダウンが多いんです。だからなんだって話ですけど(笑)。今日、一番遠いところから来たぞという自信のある人は?(手が上がらず)いないね(笑)。逆に一番近いぞっていう人は?(「中目黒」と声を上げる人)近っ(笑)」。お客さんに向けての活発なコミュニケーションに気さくな人柄が伺える。

ソロアーティストとして初となるCD『華灯』は、自分の名刺がわりになる作品だという。じつは歌手の人よりも仕事で歌っているペースは早く、週1回、多いときには2日に1回はレコーディングを行っているという。とはいえ「ソロ活動はストレスなくやれているのが強み。まったく無理していないので、みなさんに安心して楽しんでもらえると思います」と、音楽活動に対する姿勢を伝えた。

『華灯』に収録されている4曲「sugar」「陽だまり」「AMBER」「真夜中のラブ」は、1曲ずつそれぞれの時間帯を表している。川谷絵音が楽曲プロデュースした「真夜中のラブ」は、「華灯」のテーマにつながるとは思っていなかったが、2曲目に作った「AMBER」が無意識に夕方の曲になったため、せっかくだから時間帯を絡めて作ってみようということで生まれた曲が「sugar」と「陽だまり」だという。「自分にとっての幸せってなんだろう、 幸せってどういう気持ちなのかな?って考えたのが「sugar」。幸せっていうものを考えたときに見える景色が「陽だまり」。最初から狙って作っていたわけじゃないんですけれども、結果的には同じテーマから2曲が出来上がって、そういう話になっています」と、それぞれの曲について説明した。なぜ「幸せ」をテーマに曲を作ろうと思ったのかというと、友人間での"幸せゲーム"がきっかけなんだとか。「友人5人で「幸せって何だと思う?」ってグルグル話をまわし合っていたとき中で自分が「それって良いテーマだな」って思ったのもを曲にしたんです」

そのときの5人の名前には曲ができたことを報告したものの、有名人なので「SpecialThanks」のクレジットは載せなかったそうで、「自分が50歳ぐらいになったら言うかもしれない(笑)」との告白に客席から笑いが起きた。

Rolling Stone Japan 編集部

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