児童ポルノ画像を10年間集め続けた米ニュース局の元プロデューサー、保釈延期に

2021年11月9日、ABCの報道ドキュメンタリー番組『3212 Un-Redacted』試写会が行われたワシントンDCのMPAシアターにて(MICHAEL LE BRECHT/ABC/GETTY IMAGES)

米ABCニュースの元プロデューサーであるジェームズ・コードン・ミーク氏が児童ポルノ運搬の疑いで起訴された。2月6日付の裁判資料によると、連邦判事はミーク被告の保釈申請を却下し、児童ポルノ裁判が始まるまで勾留を命じた。

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長文の刑事訴状によると、エミー賞を受賞したこともある元プロデューサーは少女のふりをしてインターネットに投稿し、子どもたちから児童ポルノ写真やわいせつな画像を集めていた疑いがもたれている。当初リンゼイ・R・ヴァーラ判事は、「ぎりぎりまで悩んだ決断」として、ミーク被告を裁判まで保釈すると命じたが、検察側からの緊急要請を受けて保釈を延期した。

保釈への異議申し立ての中で、連邦政府はミーク氏がコミュニティに甚大な危険をもたらすと主張し、保釈されれば被告の監視が困難になるだろうと述べた。

検察は、ミーク氏には「インターネットで児童ポルノの取引や未成年者とのやりとりをする厄介な習慣が染みついている」と指摘した。子どもとのやりとりに加え、ミーク氏は児童の性的虐待に関する素材を「10年近くも」ため込み、こうした画像を「少なくとも2022年1月まで」保存していたと検察は主張した。それから3カ月後の2022年4月、FBIはバージニア州にある被告の自宅を家宅捜査した。

被告弁護人は、ミーク被告とコミュニティのつながりは保釈を保証するに十分だと主張し、同氏の報道のおかげで「イラク戦争で愛する者を亡くしたゴールドスターの遺族は真実を知った」こと、「人質や家族の救済」に「時間と資財を投じた」ことを力説した。

13日、ヴァーラ判事は政府側の意見に同意し、公判までミーク被告を連邦勾留所に拘留するよう命じた。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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