極悪ポルノ男優、精神病院に収容　被害者泣き寝入りか 米

米・ポルノ俳優のロン・ジェレミー被告が女性21人に性的暴行を働いた罪に問われている裁判で、ロサンゼルスの判事はジェレミー被告が「完治不能な神経認知能力の低下」を患っているとして、訴訟能力がないと判断。69歳のロナルド・ジェレミー・ハイアット被告は、カリフォルニア州立精神病院に収容された。

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ジェレミー被告は2月7日に入院した。地方検事局広報部のグレッグ・リースリング主任補がローリングストーン誌に認めた。被告は2年間収容され、5月8日には経過報告の審理が予定されている。

ロバート・S・ハリソン判事は、公判に先駆けて行われた精神鑑定（そのうち2回は2022年7～10月の期間に行われた）の報告書を検討した上で、ジェレミー被告に訴訟能力がないとの判断を下した。だがポール・トンプソン地方検事補により、神経学上の懸念が持ち上がったのは2019年に遡ることが判明した。その後判事は、ジェレミー被告に州立病院での治療を勧告するかを決める予備審理を設定した。

ジェレミー被告は23年間にわたって強姦および性的不適切行為を働いたとして34件で起訴されている。起訴は古いもので1996年にまでさかのぼり、被害者の年齢層は15歳から51歳にまでおよぶ。被告は無罪を主張していた。

重罪強姦裁判のひとつは、「支離滅裂な」ジェレミー被告が弁護人のスチュワート・ゴールドファーブ氏を認識できなかったとして、昨年審理が一時停止となった。「彼は私が何者か判断できず、私と廷吏が車いすに乗せて出廷させようとしても、言うことを聞きませんでした」とは、当時の弁護士の発言だ。「このような状況で、無理矢理出廷させるべきではないと思います」

ローリングストーン誌のコメント取材要請に、ゴールドファーブ氏から返答はなかった。

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