甲本ヒロトが語る成功の考え方、さかなクンとの交流からアントニオ猪木への想い

甲本ヒロト(Photo by Jumpei Yamada)

ザ・クロマニヨンズが16枚目のオリジナルアルバム『MOUNTAIN BANANA』を2023年1月18日に発売する。冒頭から強烈なビートによる「ランラン」「暴走ジェリーロック」「ズボン」が続き、「カマキリ階段部長」「でんでんむし」「一反木綿」と気になるワードをテーマにメロウだったりフォーキーだったりと変化球で聴かせ、後半はマイナー調でシリアスさも感じさせる等、怒涛の展開で「何だかわからないけど、カッコイイし面白い!」という曲が詰まった傑作だ。

今作について、ボーカルの甲本ヒロトにインタビューを行った。アルバムについての取材ではあるものの、きっと彼はいつもと変わらないはず。。そこで今回は、アルバムのことのみならず、先行シングル「イノチノマーチ」でジャケットイラストを手掛けたさかなクンとの交流や、デビュー前のバイト先「珉亭」での松重豊との知られざるエピソード、新曲をメンバーに発表するときの方法、写真撮影、還暦を迎えること、そしてアントニオ猪木について。多角的にさまざまな話を訊かせてもらった。

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―ザ・クロマニヨンズのニューアルバム『MOUNTAIN BANANA』が2023年1月18日に発売されます。16枚目のスタジオアルバムになりますね。

うわ~、16枚目。ビックリしますね。

―毎回「作品にコンセプトはない」というのがクロマニヨンズですが、前作では『SIX KICKS ROCK&ROLL』という企画を行いました。今回はどんなことを考えて作品を作りましたか?

コンセプトはなかったですけど、売り方ですよね。作り方としてはコンセプトもないし、変わらない。前作のときも、いっぺんにドーンと作って全曲出揃った状態でそこから1枚目のシングルを切り始めたから。今回も作り方としては同じです。ツアーが終わった、ちょっと休んだ、スタジオに集まった、「さあやろう」「できた」。そんな感じ(笑)。

―曲作りに悩むこともあまりないですか。

どうだろうなあ? 別にアルバムのために曲を作ったことはないし、曲がなければ出さなきゃいいんだし。バンドって、ツアーをやってなかったらなんもやることがないから、「集まってレコーディングしよう」ということになりますよ。そんな普通の流れです。曲はもともとあるから、録音するだけです。

―あ、曲作りは常にしているということですか?

あんまり作るっていうイメージじゃないんですけど、なんかあるんです。

―じゃあ、曲のことを思い浮かべても、どうやってできたのかわからない?

まったくわからない(笑)。散歩してたりお風呂で頭を洗ってるときに、鼻歌で歌ってるんですよ。「あれ? なんだっけこの歌? あ、新曲じゃん!」みたいな。それこそ、ランドセル背負った子供が、でっかい声で歌ったりしてるじゃないですか? あんな感じです。


あああ

Rolling Stone Japan 編集部

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