ハイキング中に殺害された少女が最後に見たものとは? 容疑者逮捕へ 米

2017年、インディアナ州デルフィでハイキング旅行中に10代の若者2人が殺害された事件で、リチャード・アレン容疑者を逮捕したと発表するインディアナ州警察のダグ・カーター警視(MICHAEL CONROY/AP)

米インディアナ州デルフィのハイキングロードで2人の少女が遺体で発見されてから6年あまり。10月31日、警察は殺人事件の容疑者を逮捕したと公表した。おなじくデルフィ出身のリチャード・M・アレン容疑者(50歳)は、「リビィ」ことリバティ・ジャーマンさん(当時14歳)と友人のアビゲイル・ウィリアムズさん(当時13歳)を殺害した容疑で先月26日に逮捕され、28日に起訴された。

【動画を見る】「丘を下っていけ」謎の指示が映像には残っていた

2017年2月13日、ともに中学2年生だったリビィさんとアビゲイルさんは、学校の休みを利用して、廃線になった近所の鉄道橋をハイキングしていたところ、行方が分からなくなった。2人は翌日遺体となって発見されたが、現在に至るまで事件は未解決のままだった。

事件は全世界の注目を集めた。理由のひとつは、少女の1人が携帯電話で撮影した動画に、警察が犯人と目星をつけた男が映っていたためだ。動画のひとつには、男が少女たちの後をつける様子が映っていた。別の動画には、「丘を下っていけ」と語る声が録音されていた。このフレーズは、事件を扱ったHLNの実録犯罪podcast『Down the Hill: The Delphi Murders』のタイトルにもなった。遺族の中にはメディアの注目を歓迎する者もおり、事件が継続してニュースで取り上げられるよう計らった。リビィさんの祖父母は2021年に公開書簡を公表し、事件について取り上げ続けるよう世間に訴えた。最近では、リビィさんの姉ケルシー・ジャーマンさんが「クライム・コン」のパネルディスカッションに登壇した。昨年には、逮捕につながる情報提供者への報酬が30万ドルに増額された。ケルシーさんは10月21日、「ついに今日、この日がきた」とツイート。翌週月曜日には、拘束されたアレン容疑者と逮捕を告げる報道声明の画像を添えて、「ついに捕まえた。10月28日が記念すべき日だ」と投稿した。

Translated by Akiko Kato

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