Aile The Shota、初オーガナイズイベントで仲間たちと示した「音楽愛」と「己の役割」

Aile The Shota(Photo by ハタサトシ)

11月4日、東京・Spotify O-EASTにて、Aile The Shotaにとって初めてのオーガナイズイベントが開催された。タイトルは『Place of Mellow organized by Aile The Shota』。Aile The Shota、春野、eillのアクトによって、タイトル通りメロウな音と歌に酔いしれる特別な音楽体験を届ける場となった。

【写真を見る】Aile The Shota、春野、eillのライブ写真

最初に登場したのは、春野。Aile The Shotaとは2nd EP『IMA』に収録されている「常懐 feat. 春野」にて共演している。最新曲「U.F.O」含む7曲を披露し、MCでは「“AURORA TOKIO”を初めて聴いたとき、オーディション(『THE FIRST』)のことも知らないしShotaくんのことも知らなかったんだけど、曲がすごくいいと思って。音楽で惹かれたんですよ。それでShotaくんのTwitterを見にいったらフォローしてくれててさ」と、Aile The Shotaの音楽へのリスペクトと出会いについて語った。多彩なビートが心地いいトラックの上に、浮遊感のある歌とピアノを乗せて、まるで会場全体の空気が澄んでいくような時間を作り上げた。


Photo by ハタサトシ

続いては、eillがバンドセットで登場。彼女は以前からSKY-HIと共演しBE:FIRSTにも楽曲提供を行っており、Aile The Shotaとは同い年でジャンルや歌唱法も近く、本人いわく「音楽友達としていつも励みになってる存在」。ライブのMCでは「Shotaくんってギャルだなと思うんですよ」と話すと、会場からは笑いと拍手が湧く。「Shotaくん、いつもネイルきれいなんですよ。私より美意識高い! Shotaくんやメイクさんとかとご飯食べるとき、『ギャル会』と呼んでます」と語って“ただのギャル”を歌ったシーンはこの日のハイライトのひとつ。音楽の中で遊ぶように様々な歌唱法を細かく操りながらステージ上で自由に動き回るeillは、音楽を通じてオーディエンスとも、一緒に喜んだり嫌なことを笑い飛ばしたりする友達のように繋がっていった。


Photo by ハタサトシ

そして、この日のオーガナイザーであるAile The Shotaのライブへ。深淵に沈んでいくようなSEでステージを塗り替えながら、センターに立ったシルエットだけで会場全体の期待を高めていく。最新曲「DEEP」のイントロが鳴ると、フロアから大きな拍手が湧き上がる。Creative Collective F A T I M Aによるミュージックビデオでも用いられたCGグラフィックをバックのLEDスクリーンに投影し、軽やかなステップを踏みながら歌う様で一気に惹き込む。この日バックDJを務めたのは、「DEEP」のプロデュースを務めたA.G.O。踊らされないわけがない。「踊る準備はできてますか? ヴァイブス飛ばしてください。Are you ready?」という言葉から「so so good」でさらに盛り上げて、「Like This」では「好きなように身体揺らしていきましょう」と声をかける。この2曲含め、Aile The Shotaは日記を書くように日常を音楽に刻み込むことを信念としているが、ライブでは日常を歌いながらも異世界へと連れていくアート性の高いステージを作り上げることができる。

中盤は、大好きな人と音楽をつくることを大切にしているAile The Shotaの仲間への愛に満ちたパートに。まずは「あっという間に終わっちゃうありふれたものを噛み締めていきましょう」と言葉を贈ってから、歌詞にある通り「茜色に焼けた」空をバックに背負って「常懐 feat. 春野」を披露。2番に入るところで「この瞬間を待ってました」と春野を呼び込み、2人のコラボレーションを初めてライブで届けた。次に『THE FIRST』からの仲間であるchameleonとの楽曲「Mermaid (feat. Js Morgan & Aile The Shota)」を歌唱。そして「仲間が大切で、仲間と作った曲が大切で、今日はひとりだけど歌わせてもらいます」と伝えて、『THE FIRST』内でBE:FIRSTのSOTAとMANATOと組んだユニット、Show Minor Savageが『BMSG FES’22』にて初披露しファンをざわつかせた新曲「Thinkin’ bout you」を歌い上げる。「Shout out to my bro, SOTA and MANATO。愛してるぜ」と締めると、フロアから愛の溢れた拍手が返ってくる。「今日この場所で、何があってもこの歌だけは歌わせてください」と少しはみかみながら言って歌ったのは、音楽仲間への愛と感謝が溢れるこのパートを締めくくるに最もふさわしい、SKY-HIとの楽曲「me time -remix- feat. Aile The Shota」。ロウソクに火が灯された映像が流れる中、甘い歌と優しい肯定感に包まれて身も心も軽くなる癒しのひととき。最後に言い放った一言は、「愛してます、SKY-HI!」だ。


Photo by ハタサトシ


Photo by ハタサトシ

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE