TERIYAKI BOYZ®、約10年ぶりのライブを88rising主催フェスで完遂

TERIYAKI BOYZⓇとリッチ・ブライアン(Photo by AI.VISUALS)

ダフト・パンクがプロデュースした「HeartBreaker」からスタートしたTERIYAKI BOYZⓇ約10年ぶりのライブ。現地時間8月21日、米LAパサデナのRose Bowl公園での88rising主催「HEAD IN THE CLOUDS」フェス2日目。セカンドステージのトリを務め、貫禄のステージを見事に飾った。

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1曲目の「HeartBreaker」から「ZOCK ON!」エレクトロサウンドとラップが、今の時代にハマり過ぎて人がすごい勢いで集まってくる。そして、今や世界のアジアン・クラッシック・チューンとなった「TOKYO DRIFT」のイントロが流れ、最初の大爆発がきた。とにかくお客さんの熱が凄く、日本でのフェスに置き換えて想像してみると、いわゆる定番の曲、誰もが知るヒット曲なんだと実感。もう、その曲がかかると誰も逆らえない、そんな曲に聴こえた。

NIGO®の最新アルバム『I know NIGO!』収録、ファレル・ウィリアムズがプロデュースする新曲「Morë Tonight」や「超 L A R G E」などDOPEなノリを続け、次の爆発へ向けグルーヴを練り上げていく。序盤サングラスとTシャツで揃えた「TERIYAKI BOYZ®」という4人組キャラクター集団だったのが、徐々に、4人のそれぞれの個性が浮かび上がるラップショウの楽しさへと導かれる。誰もが待っていた一番の目玉「TOKYO DRIFT」を前半で使ってしまい、落ち着き始めた空気を一気に熱狂へと導いたのが、RYO-ZのMC。あえてのカタカナ英語での「アイ・アムテリヤキボーイズ・イズ・ジャパニーズ・バックストリートボーイズ、、テリヤキボーイズ・イズ・ジャパニーズ・BTS、、、」は、カッコ悪いこと
がカッコいいというセンスが日本を越えて世界に繋がった瞬間だった。そこからはもう、何をしても盛り上がる状態。4人の言葉、動きに反応し、オーディエンスも思い思いに踊り声を出し楽しんだ。TERIYAKI BOYZⓇの初音源、A BATHING APEのコンピレーションでDJ シャドウのトラックでラップした原点の曲「KAMIKAZE 108」で最高潮に達し、ステージを終えた。


Photo by NAGARE

その後、メインステージのフィナーレに登場。88risingの代表格の一人インドネシア人ラッパーリッチ・ブライアンとのサプライズ共演で、おそらく5万人近い規模の観衆を沸かせた。飛ぶ鳥を落とす勢いの88risingというか、現地での印象はもはや勝ち組。そのメインフェスティバルにて、重要なレジェンド役を果たしたTERIYAKI BOYZⓇ。レジェンドの貫禄なのか、今も色あせない輝きなのか、時代がやっと追いつき今が旬なのか。アジアンパワーのストーリーをも自分たちに引き寄せ、見事に最高のパーティ空間を作り上げた。
 

Photo by WAKITA

セットリスト

1. HeartBreaker
2. ZOCK ON! feat. Pharrell & Busta Rhymes
3. TOKYO DRIFT(FAST & FURIOUS)
4. Morë Tonight
5. Cho L A R G E (feat. Pharrell Williams)
6. WORK THAT feat.PHARRELL&CHRIS BROWN
7. AFTER 5 (AM) feat.MADEMOISELLE YULIA
8. School of Rock
9. I still love H.E.R. featuring KANYE WEST
10. KAMIKAZE 108(酉年 mix)

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