矢沢永吉が12万人のファンを熱狂させた国立競技場2DAYS、MISIAに加えB’zとの共演も

矢沢永吉(Photo by HIRO KIMURA)

矢沢永吉が、2022年8月27日(土)28日(日)の2日間、東京・国立競技場にて全国スタジアム&ドームツアー『MY WAY』の東京公演を開催した。

初日ゲストにMISIA、2日目にはシークレットゲストとしてB’zが登場するなど、2日間で12万人のファンを熱狂させた。2日間の様子をレポートする。


【写真】矢沢永吉の国立競技場2DAYS(全11枚)

初日 8月27日(土)

今回のツアー、特に東京公演は、活動50周年を迎えてメディア出演も積極的に行い精力的に活動する矢沢にとって今年のハイライトとなるもの。快晴でかなりの暑さだったこの日、初の有観客ライブ開催となる新国立競技場には、全国から矢沢ファンが集結。最寄りのJR千駄ヶ谷駅、大江戸線国立競技場駅の周辺から、異様な熱気が溢れていた。また、会場ではデビュー50周年を記念して、矢沢のこれまでの歴史を振り返った“矢沢永吉ミュージアム”が無料で公開され、過去のレアな衣装をはじめ、ライブなどで愛用していたギターも展示されており、コアファンのみならず、初心者にも楽しめるものとなっていた。

スタジアムに入ると、ものすごい数の人が客席を埋めていた。初日だけで6万人を動員しているという。事前に、これまでコロナ禍で禁じられていた「タオル投げ」が解禁されることが発表されており、多くのファンがE・YAZAWAのロゴタオルを肩にかけて、晴天の下で矢沢の登場を今か今かと待ちわびていた。

巨大なステージには左右にスクリーンが設置されており、開演前はレインボーカラーのグラデーションが映し出されていた。また、センターから客席へとせり出したサブステージもあり。午後6時を過ぎると、手拍子の嵐が起こって場内の期待感が最大限に高まった。スクリーンには、ビートに乗って様々なYAZAWAロゴがモノクロで流れだす。ステージ前方から炎が上がり、サングラスをかけた矢沢がステージへと向かう姿が映し出されると、観客の手拍子に一層力が入る。

矢沢がついにステージに姿を現すと、「うぉぉ~!!」と、客席からどよめきが起こった。「オーライ!」と第一声を客席にかけて始まったイントロは、「苦い雨」。ジャケットを脱ぎ捨ててマイクスタンドに向かい、「ロックンロール!」と叫ぶ矢沢。スケールの大きなサウンドがスタジアムにじつにハマっている。規模の大きなライブ会場を知り尽くしている矢沢ならではのオープニング曲のチョイスだ。曲の終盤では、両手を広げると「フォー!!」と雄たけびを上げて、〈prison of pain, prison of pain, trapped by your memory〉と印象的なコーラスパートに自ら加わり、両手で大きく手拍子を煽る。

「みなさん、ようこそいらっしゃい! やっと今日という日が来ました! 昼間暑かったけど、ちょっとずつ良い風が吹いてくると思います。最後まで楽しんで行ってください!」

Rolling Stone Japan 編集部

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