HKT48 矢吹奈子が語る、センターの自覚と「魅せ方」への意識

HKT48の矢吹奈子(©Mercury)

2013年、12歳でHKT48に加入した矢吹奈子。先日、福岡のHKT48劇場で生誕祭が催されたばかりだが、気づけば彼女も21歳。IZ*ONEとしての活動を経て昨年グループに復帰した矢吹に、20歳最後のソロインタビューを実施した。15thシングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」の話から、表現に対するこだわりまで、アーティスト=矢吹奈子の心中に迫った。

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ー矢吹さんは、TVやモデルのお仕事も多いですし、可愛くて華やかなイメージがあったんですけど、ステージ上では熱血タイプなんだなと、4月の「HKT48 LIVE TOUR 2022~Under the Spotlight~」の東京公演を観て感じました。

矢吹:あのツアーは私個人としては4年ぶりで、HKT48としても3年ぶりで、各地のいろんな方に出会える久しぶりの機会だったので、やっぱり楽しいなってまず思いました。最初は指原(莉乃)さんのいないHKT48をどう見せていったらいいのかっていうプレッシャーが凄くて。特にツアーでは、指原さんがいなかったら成り立たないってぐらい大きい存在だったので。指原さんがいないHKT48で、しかも自分がセンターに立って、どうやってこのツアーを楽しませられるかなってずっと考えていて、始まる前はプレッシャーと不安が押し寄せてきました。でもツアーの1回目の公演が終わってホッとして涙が出たし、東京公演では指原さんが来てくれて「よかったよ」って言ってくださって、またそこでも泣いちゃいました。



—言われるまで自分でも気づかないぐらい、大きなものを背負ってた?

矢吹:ツアーが始まる前にメンバーで集まって話し合うタイミングがあったんですけど、先輩後輩関係なく、みんなでツアーにかける想いを話したんです。そのときに「この子はこう思ってるんだ」「そういう考え方もあるんだ」って、新しく気づけたこともありました。みんなが目指してる場所に向けて目線を合わせるために、話し合いの場をキャプテンのなっちゃん(松岡菜摘)が作ってくれて。そのときから胸がぎゅって苦しくなる感じがあったし、そこで初めて自分が「このツアーをよくしよう」って気持ちが大きいんだなって気づきました。

—そこまでのプレッシャーって、今までのツアーでは感じなかったんですか?

矢吹:緊張するとかはあったんですけど、みんなを牽引するプレッシャーはなかったです。前まではどちらかと言えばついていく立場だったと思うので。でも今回のツアーは最初のオープニング3曲全部センターに立たせていただいていて、指原さんセンターの「意志」という曲にも特別な意味があるなと。今まで指原さんがやってきたポジションを私が任されることになったので、重みを感じながらツアーが始まったという感じです。

—ツアー各地で何回か公演してみて、その重みから解き放たれるような感覚は得られましたか?

矢吹:みくりん(田中美久)が公演をお休みしたときに、みくりんの分も頑張らなきゃと思って、そのときは背負うものが大きくなった感覚がありましたけど、愛知公演からみくりんが戻ってきて、そこで少し軽くなった感じがしました。そこから楽しもうって余裕がちょっとずつ出てきて。

—チャレンジコーナーで外薗葉月さんと披露したカバー曲「点描の歌」もよかったです。矢吹さんの歌唱が堪能できて。

矢吹:チャレンジコーナーではHKT48ではないアーティストさんの曲を歌うので、中途半端な気持ちだとそのアーティストさんにもファンの方にも失礼だなと思って、リスペクトの気持ちを持ちながら、かなり前から練習してたんです。48グループの曲とは全然違うので、頑張りました。

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