アンバー・ハード、ジョニー・デップ裁判で「夫のせいでトラウマを味わった」と証言

アンバー・ハード(Photo by Getty Images)

ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴え、賠償金5000万ドル(約64億6000万円)を求めている裁判で、現地時間26日にアンバー・ハードが再び証言台に立った。

【動画】号泣(?)するハードと冷静なデップ

ハードは周囲から脅迫状や嫌がらせを受けていることを涙ながらに証言した。

「来る日も来る日も嫌がらせや辱め、脅迫を受けています。こうして法廷に出向いていること、世間の前に身をさらしていること、人生最悪の時期――経験――を迎えたことまでもが辱めの材料にされています。世間は私を殺したがっていますし、実際に毎日そう言われています」と本人。「皆、私の子どもを電子レンジに入れてやると言ってきます」

さらにハードは証言を続け、もし自分の元を離れたら「1日たりとも俺のことを忘れられなくしてやる」とデップから「脅された」と述べた。裁判のせいで、毎日これまで受けた「トラウマを再び味わわねばならない」とも語った。

「手は震え、朝は叫び声とともに目覚めます。自分が受けたトラウマや傷を抱えて生きていかなくてはなりません」と言い、パニック発作やトラウマを引き起こさないよう、恋人や友人たちは「一定のルール」に従わなくてはならない、とも付け加えた。

ハードは涙をこらえながら、裁判に臨むことは「誰にとっても恐ろしく、痛ましく、屈辱的な経験」だと述べた。

「おそらく気にしなければ楽なのでしょうが、私だって人間です」と本人。「ジョニーは私がこんな目に遭うのは当然だ、実際にそうさせてやる、と言っていましたが、こんな仕打ちは不当です」

彼女はデップがインターネットで自分に対する中傷工作を仕掛けたと主張したが、デップの弁護団が異議を唱え、判事もこれを認めた。

「私は聖人ではありません。皆さんもご存じの通り、聖人かのように見せようとしたこともありません。ですが勝手ながら、私の経験を利用して他の人々の代弁者になることができてホッとしています」と彼女は言い、さらにこう付け加えた。「人生最大の敵とこんな状況を迎えたくはありませんでしたが、これで声なき人に声を与えることができるなら……ですが、今こうして証言台に立っている間も私は仕事がありません。脅迫や攻撃を受けることを恐れ、誰も私に関わろうとしません」

公判でデップはハードに暴行したことは一度もないと一貫して主張し、逆に結婚生活の中で身体的に暴力をふるっていたのはハードの方だった、と陪審に訴えている。

最終弁論は5月27日に予定されており、評決はメモリアルデーの週末後に言い渡される見込み。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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