ジョニー・デップ裁判、元妻アンバー・ハードの妹が証言「問題は酒とドラッグ」

2022年5月18日、バージニア州フェアファックス郡巡回裁判所で、法廷で傾聴するアンバー・ハード(Photo by Kevin Lamarque/Pool Photo/AP)

ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴え、賠償金5000万ドル(約64億6000万円)を求めている裁判で、現地時間18日にハードの妹が証言台に立った。

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デップとの結婚生活で、姉はまるで「スローモーションの銃弾」に撃たれたかのように、愛に満ち溢れていた状態からふさぎこんでやつれていき、かつての朗らかな姉はドラッグとアルコール漬けのデップの虐待に飲まれていった、と証言した。虐待は結婚前から始まっていたという。

ハードの妹、ホイットニー・ハード・ヘンリケスは、デップが妻を殴るのを見たという最初の証人になった。反対尋問ではしばしばデップと一緒にコカインを打ったことを認め、身体的暴力のあとも事実上の「結婚カウンセラー」を務めたこと、またデップとの携帯メールで姉を叩いたことをからかったことも認めた――虐待の度合いを知りながらこのようなメールを書いたことを後悔している、とも言った。

数日ぶりに証言台から降りたハードは、ごった返すバージニア裁判所の被告弁護人席から裁判のようすを見守った。午前中は証言に耳を傾けながらテイクアウトのコーヒーをすすっていた。涙ながらの友人の証言映像を見てティッシュに手を伸ばし、目頭を押さえる場面もあった。

デップは2018年に掲載されたワシントンポスト紙の寄稿記事で(名指しはされていない)彼女から名誉を傷つけられたとして、5000万ドルの損害賠償を求めて訴えている。彼女は記事の中で、自分を家庭内暴力の被害者だと述懐していた。ハードも賠償金1億ドルでデップを反訴している。裁判も5週目に入り、証言はデップとハード当人から、2人に近しい親族、友人、スタッフらに移った。

この日も7人で構成される陪審は、引き続きハードのメイクアップアーティスト――ハードが顔のあざを隠すのを手伝ったと証言した――と1組の元夫婦の証言を聞いた。この元夫婦はロサンゼルスの中心地にデップが所有していた続き部屋のペントハウスで、デップとハードの部屋の向かいに居候していた。

同じく姉の客としてペントハウスに居候していたヘンリケスは、2015年3月――結婚からわずか2カ月後――に起きた暴力的な夫婦喧嘩について証言した。ヘンリケスによればこの時デップは酔っていて、ハードが彼の浮気を疑う原因となった携帯メールをめぐる口論のせいで怒り狂っていた。「お互いひどいことを言い合っていました」とヘンリケス。

Translated by Akiko Kato

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