3Dデジタル空間と現実世界をつなげる「モバイルメタバース」とは?

some·placeのメタバース

ウォレット、マーケットプレイス、Discordのようなプラットフォームなどなど。NFTの世界に入るのって、正直ハードルが高いと思っている人は多い。そんな中、スマホからメタバースのスペースに入ってNFTを楽しめる、some·place(サムプレイス)というモバイルメタバースが登場した。今年の国際女性デー、3月8日に最初のNFTをミントしたsome·placeは、3Dデジタル空間と現実世界をつなげた、Web3.0時代の新たな人のつながりを目標としているという。ファウンダー/CEOのラナ・ホプキンスに話を聞いた。

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手のひらから気軽に入れる、新しいメタバースの世界

ーラナのバックグラウンドから聞きたいのですが、NFTの世界に入る前は何をやっていたのですか?

ラナ 2014年に初のデジタルツインコンピューティング、3DのWebGLを使って、オンデマンドでカスタマイズできるアクセサリー・ブランドを設立しました。私は常にWeb3.0の可能性を信じて情熱を持っていたので、メタバースとWeb3.0時代の経済に興味を持つことになり、それがsome·placeのローンチにつながっていったのです。

ーすでにNFTやメタバースが存在する中で、some·placeではどのようなものを作ろうと思いましたか?

ラナ 私たちが信じているのは、Web3.0とその可能性が、私たちの働き方、稼ぎ方、消費の仕方だけではなく、私たちが人生をどのように生きて、計画して、進めていくのかという基本的なやり方すら変えてしまうような可能性です。some·placeでは、多様な人たちの誰もが、特に女性たちが、もっと気軽にこの新しい可能性の領域に参加できる機会を作りたいと思いました。

ースマホでメタバースの世界に入れるという発想も面白いのですが、some·placeの特別なところは?

ラナ 手のひらからデジタル・カルチャーにアクセスできるのは、some·placeの特別なところになりますね。some·placeでは自分のアバターを選んで、自分のスペースを作れます。some·placeでは今後いろいろとリリースをしていくので、いろんなNFTコレクションを集められます。それで、そのコレクションが自分にとって特別なものになったら、それを他の人にも見せて共有したいですよね。そこで自分のスペースに来てもらいたいと思うわけです。ちなみに、自分のコレクションは、ARのコンポーネントを使って、自分の部屋に飾ることも可能です。そういう風に、直感的にメタバースの世界に入れるから、同じような考え方の人たちとの出会いも生まれるし、それがコミュニティになって、コミュニティが大きくなれば、スペース内でイベントやファッションショーが行われるようになって、それに参加することもできるわけです。いろいろな方法でつながりが生まれやすいし、3Dデジタル空間でも、ARを使えば現実世界でも、リアルタイムで自分のアイデンティティを表現できるのです。他とは全く異なるマーケットプレイス、アクティベーション、パブリックスペースがあるので、自分にとって重要なものをすべてキュレートして共有することが可能になります。some·placeのミッションは、すべての人がより公平なデジタル体験を構築できるようにすること。そのためにはどうしたら良いのか? 境界線を壊していくしかないですよね。テクノロジー、カルチャー、直感的なユーザーエクスペリエンスを組み合わせることで、あらゆる人がリーチできるものにしていきたいと考えています。

ー最初のNFTとなった第1弾アーティスト・コラボレーションはどのようなものですか?

ラナ 国際女性デーの3月8日にNFTをミントしたのですが、女性アーティストをフィーチャーした「The Potion」というコレクションになります。第1弾ではアンバー・ヴィットリア、シャンテル・マーティンの二人とコラボレーションをしました。The Potionはランダムに生成された3000本のユニークなボトルで、AR機能を備えた最初の3D NFTになります。


第1弾アーティスト・コラボレーションの一人、アンバー・ヴィットリア




もう一人の第1弾アーティスト・コラボレーション、シャンテル・マーティン

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