追悼テイラー・ホーキンス フー・ファイターズでの最後の演奏を振り返る

テイラー・ホーキンス

50歳で亡くなったフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスを追悼。フー・ファイターズの一員として披露した最後のパフォーマンスを振り返る。

テイラー・ホーキンスの死という衝撃的なニュースについて、現時点ではフー・ファイターズが公式声明で発表した以上のことはほとんど分かっていない。

テイラーが亡くなった時、フー・ファイターズはコロンビアで、ストロークス、J・バルヴィン、リバティーンズなど共にフェスティバル「Estéreo Picnic」に出演する準備をしていた。テイラーを交えての最後のギグは、その5日前の3月20日、Lollapalooza Argentinaで行われた。19曲が披露されたライブでは、テイラーがクイーンの 「Somebody to Love」をリードで歌い、スペシャルゲストのペリー・ファレルと共にジェーンズ・アディクションの「Been Caught Stealing」をカバー。最後のアンコールで「Everlong」を演奏した。

これはその夜の「Everlong」のプロショット映像で、テイラーがフー・ファイターズの一員として演奏した最後の曲となった。「俺はさよならを言わない」とデイヴ・グロールは観客に語っている。「さよならを言うのは好きじゃないんだ。俺たちはいつでも戻ってこれる。もしあなたが戻ってくるなら、俺たちも戻ってくる。戻ってきてくれるかい? 戻ってきてくれるなら、俺たちは戻ってくる。そうすれば、さよならを言う必要はないんだ」

曲の終わりに、テイラーはドラムスティックを客席に投げ、デイヴの肩に腕を回し、他のバンドメンバーと共に一礼した。彼は嬉しそうに顔をほころばせている。そのわずか5日後にこのようなことが起こるとは、見ていて言葉を失うばかりだ。

「テイラーはこのバンドにおける彼の重要性を過小評価していると思う」と、デイヴは米ローリングストーン誌のカバーストーリーの中で述べている。「たぶん、自分がオリジナルのドラマーではないからだろうけど、でも何てこった、テイラー・ホーキンスがいなかったら、俺たちはどうなっていただろう? 想像できるかい? 全く別物になっていただろうね」

From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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