足立区出身、現在16歳のシンガー・ソングライター、久保あおい。2021年2月にリリースした早口すぎて誰もカバーできないと謳われている「反面教師為貴方覇本日怒上昇中乃巻」のMVがYouTubeチャンネルで約100万回再生されるなど、Z世代のネット発信系アーティストとして注目を集めてきた。これまで顔出しをしてこなかった彼女だが、自身が初めて作詞作曲した楽曲「独り言」のリリースとともに素顔を出して活動をしていくことを決断。その背景には、これまで彼女が経験してきた辛い過去を歌にして届けること、その歌をより深く伝えること、そして悩んでいる人や苦しい思いをしている人に寄り添いたいという一貫した強い気持ちがあった。まだインタビュー経験もほとんどない久保のルーツや考えについて、ざっくばらんに話を訊いた。
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Anonymouz、初のホールワンマンで魅せた匿名性と身体性の融合ー久保さんは、どのような環境で音楽を聴いてきたんでしょう?YouTubeもそうなんですけど、お母さんが台所で歌っている音楽を聴いていました。
ーお母さんはアカペラで歌っていたってことですか?そうですね。かなりの声量で歌っていました(笑)。いろんな曲を歌うんですけど、浜崎あゆみさんとか倖田來未さん、演歌も歌ったりしていて。
ー歌手をやられていたんですか?いや、何もしてなかったんですけど、歌が大好きで。それが私にも受け継がれたのかなと思います。