イアン・マクドナルドが75歳で死去 キング・クリムゾンとフォリナーの創設メンバー

イアン・マクドナルド(Photo by Paul Natkin/Getty Images)

キング・クリムゾンとフォリナーの共同創設者として知られるマルチ奏者/ソングライター、イアン・マクドナルドが死去。享年75。ローリングストーン誌が受け取ったプレスリリースで明らかとなった。そこには「2022年2月9日にニューヨークの自宅で家族に囲まれながら安らかに息を引き取りました」と記されている。

1969年の象徴的なデビュー作『クリムゾン・キングの宮殿』で、イアンは作曲面でも大きく貢献。「21世紀のスキッツォイド・マン」でのサックス、「風に語りて」のフルート、「エピタフ」でのメロトロンと、マルチ奏者としての資質を発揮している。その後、同年に彼はクリムゾンのドラマーであるマイケル・ジャイルズと共にバンドを脱退、デュオ・プロジェクト「マクドナルド・アンド・ジャイルズ」を結成。1974年にはクリムゾンの名盤『レッド』にも参加している。

1977年には、ミック・ジョーンズとフォリナーを結成。3枚のアルバムで商業的成功を収めた。また、T.レックスの1971年の名盤『電気の武者』にサックス奏者として参加するなど、セッション・ミュージシャンとしても活躍。後年には21stセンチュリー・スキッツォイド・バンドを結成し、クリムゾンのオリジナル・ラインナップの一部と再共演している。2013年からはハニー・ウエストというバンドに参加していた。

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From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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