デュラン・デュランが語る、80年代が特別だった理由、革新的であり続けるためのバンド論

デュラン・デュラン(Photo by Nefer Suvio)

最新アルバム『FUTURE PAST』が大好評のデュラン・デュラン。80年代を席巻したニューロマンティックの旗手が、デビュー40周年を迎えた今も最前線を走り続ける理由とは? サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ジョン・テイラー、ロジャー・テイラーの4人が大いに語る。

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ーニューアルバムの発売おめでとうございます。このアルバムはとても前向きで、さまざまな音楽スタイルがミックスされています。斬新な方法で、あらゆるものがミックスされたアルバムです。

ジョン:そう言ってもらえるのは興味深いね。先日、ニックが「僕らは過去と未来に片足ずつ突っ込む傾向がある」と言っていたけど、新しいアルバムでは、おそらくこれまでのどの作品よりも、自分たちの歴史を参照しているように感じているんだ。

ーどのような点で?

ジョン:まずは、マイク・ガーソン(デヴィッド・ボウイの鍵盤奏者)がゲストとして参加していること。彼はアルバムの最後の曲「FALLING」に参加しているんだ。マイク・ガーソンは、僕らが10代の頃に大きなインスピレーションを与えてくれた。このアルバムは、ある特定の時期の重要な出来事で締めくくられているんだ。例えば(CHAIをフィーチャーした)「MORE JOY!」は、10代の自分たちのことを指していると思う。でも、前を向いていると思ってもらえたのは嬉しいね。



ーみなさんはユニークなポジションを築いてますよね。40年もバンドを続けているのに、いまだに革新的かつ実験的であり、それを期待しているオーディエンスがいるのですから。

ニック:僕らが非常にラッキーなのは、柔軟性があることだと思う。ユニットとしての僕たち4人は、さまざまな方法で適応することができる。ジョンはシンセベースを弾きたがることがあるし、ロジャーはリズムユニットを使ってパーカッションを演奏するのが好きだし、サイモンはとても適応力のある声を持っているし、シンセでは好きなところに行くことができる。ベース、ドラム、ギターに固定された他の多くのバンドは、そのような柔軟性を持っていないと思う。自分が演奏するスタイルからサウンドを得ることができるわけだけど、僕らはそのような自由度が非常に高く、だからこそアルバムでも現代的なサウンドを保つことができるんだ。

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