PassCode南菜生が語る、「ラウドな音楽性と狂騒感」を求める理由

PassCodeはどうやったら売れるか?

ーどちらもメロディが強いですし、歌詞にも衒いがないし、ちゃんと刺さる決意表明の曲だと思います。

そうなんですよね。特に「FLAVOR OF BLUE」は和っぽい要素があったりお経っぽいセクションがあったりで、複雑過ぎるかなと思ったんですけど。でも、サビのメロディが本当に青いんですよ。深海とか空とか、ピンと張りつめた場所で歌っている綺麗さがある。そういう複雑さと綺麗さのコントラストがPassCodeだなって思いますし、それこそ私達が歌うから成立する楽曲ですね。



ー<その壁壊して>という歌を聴くと今日話してくれた道のりが全部入っているような歌だと思いますし、型がないからこそ音楽的なセオリーをぶっ飛ばしていく気持ちよさもある楽曲だと感じました。この曲を聴いてPassCode面白いと思う人は多い気がしますよ。

嬉しいです。自分達そのものを表現していると、それって音楽的な形で語れるものじゃなくなっていくんだなって実感してますね。私はいろんな人に「PassCodeはどうやったら売れますか?」って相談するんですけど(笑)、やっぱり日本ではラウドロックやハードな音楽の市場が狭いっていう見解も多いんですね。シャウトがない音楽性のほうが売れるよ、シャウトって要るの?と聞かれることもある。でもPassCodeはバンドではないじゃないですか。だからこそ、普段はラウドな音楽を聴かない人でも聴くことができるラウドロックをやれたらいいなって思うんです。そもそも「普通に考えたらこうだよね」っていうところじゃない立ち位置から始まっていると思いますし……だとすれば、新しく出会った人にどう伝えていけるのかっていうことを考えたいですし、音楽の型だけじゃないアプローチができるグループだと思っているので。特にコロナ禍ではダンスを含めたショーの要素も重要だと気づけて、その部分を磨くことに繋がる期間になったんです。まだまだ伸び代があると思えてますね。

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Photo by Shingo Tamai

<INFORMATION>

初回限定盤[CD+DVD]


通常盤[CD]


「Freely / FLAVOR OF BLUE」
PassCode
USM JAPAN
発売中

https://passcode-official.com/

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