安田レイが語る、大切な「あなた」を歌うことで辿り着いた自己肯定

安田レイ

安田レイが2021年11月3日にEP『It’s you』をリリースした。2月にリリースしたドラマ『君と世界が終わる日に』挿入歌「Not the End」がスマッシュヒット。3月にはTHE FIRST TAKEで同曲とH ZETTRIOをフィーチャーした「Brand New Day」の一発録りライブを披露し、計550万以上の再生回数を叩き出している。

注目が集まるなか登場した『It’s you』は、デビュー8年目にして初めてのEPだ。表題曲「It’s you produced by JQ from Nulbarich」はJQとがっちり共作、「blank sky produced by TENDRE」は自作曲をTENDREのアレンジに委ね、「A Perfect Sky arranged by tofubeats」はBONNIE PINKのカバー。さらに「Brand New Day feat. H ZETTRIO -FromTHE FIRST TAKE」も収録し、1曲ごとに異なるコラボレーターを迎えた力作である。安田は本作を「わたし一人では見えなかった世界」と形容する。4組のアーティストたちとの共同作業を通して初めて見えたその世界について、安田に訊いた。

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─『It’s you』は初めてのEP、それも1枚まるごとコラボ作品ですね。

EPは前から作ってみたかったんです。シングルよりはボリュームがあって、アルバムよりはライトに聴けるじゃないですか。コラボレーションも同じで、過去にたくさんしてるほうではないんですけど、したい気持ちは常にあって。EPを作ることになったときは「これがそのタイミングだ」と思いました。わたしは普段から音楽をすごくたくさん聴いてるんですね。で、気になったらスタッフを通さずにインスタのDMで「わたしのラジオ(JFN『CITY GIRLS MUSIC』)に来てください」って連絡しちゃうんです。本人からいきなり連絡がきて、たぶん引いちゃう人もいると思うんですけど(笑)、いい音楽に出会ったらとにかくもっと知りたくなるし、いろんな人に知ってもらいたくなるんですよ。だから国内にも海外にも大好きなアーティストがいっぱいいるんですけど、誰とコラボするか考えたときにまず浮かんだのが、番組にも何度もお呼びしているJQさんでした。会うたびに「曲、一緒に作りません?」「いつかやろうね」って話してたんですけど、それが今だ! と思って声をかけたら、ちょうどスケジュールも合って、「いいっすよ。やりましょう」って言ってくださったんです。それがこのEPのスタートでした。

Rolling Stone Japan 編集部

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