SNSで人気爆発、絶対に知っておくべき4人の新世代ドラマー

2. ナンディ・ブシェル(Nandi Bushell)

The Hook 見どころ

ドラムを演奏するナンディ・ブシェルの姿を見て、微笑まずにいるのは不可能だ。近年ロックの人気は衰退傾向にあるが、イングランドのイプスウィッチ在住の11歳はそんなこともお構いなし。彼女はクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、その他ヘヴィロックの面々を元気いっぱいにカバーして、ネット住民を魅了した。

The Backstory 背景

ロック好きな父親に育てられたブシェルは、朝食にはビートルズを聞き、5歳の時には初めてドラムセットを買ってもらった。家で父親とドラムセッションを始め、やがて地元のクラブで演奏するように。そして動画をYouTubeに投稿するや、瞬く間に人気者になり、クエストラヴやデイヴ・グロールまで、ほうぼうからお墨付きをもらった。



Key Video おすすめ動画

ループ演奏に合わせて「移民の歌」や「Where Is My Mind?」といったロックの定番曲をワンマン演奏する姿もいいが、何度も見たくなるのは、デイヴ・グロールが最初に目を奪われたニルヴァーナの「In Bloom」だ。2019年にカバーしたこの曲で、彼女はグルーヴに合わせて顔をしかめ、勝ち誇ったようなシャウトとともにシンバルとスネアロールを正確に繰り出している。

“Wow” Moment 感動の瞬間

最近では、拡散動画のドラマーがカバーした有名アーティストからお墨付きをもらうのがすっかり定番化しているが、ブシェルはデイヴからさらに素晴らしいものをもらった。彼女をテーマに、フー・ファイターズのボス本人が自ら作曲・演奏したオリジナルソングだ。Zoomでブシェルと対面したデイヴは、「ビートルズのメンバーに出会った」かのようだ、と言った。


10月8日にはトム・モレロの息子Romanと制作した環境問題を訴えかける新曲「The Children Will Rise Up!」を公開。MVにはジャック・ブラックとグレタ・トゥーンベリも登場。

Translated by Akiko Kato

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