米FOXの過激司会者、学校でのマスク着用は「狂っている」と反ワクチン派を煽動

ロサンゼルスの公立学校に通う12歳以上の全生徒に1月までのワクチン接種を義務付ける方針を決定したロサンゼルス統一学区本部前で、同方針とマスク着用に反対する声を上げる人々。(Photo by Los Angeles Times via Getty Imag)

「移民はアメリカを汚す」などの過激発言で知られる米FOXニュースのアンカー、タッカー・カールソンは反ワクチン派にとってリーダー的存在の一人でもある。

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「子供たちを登校させるべきではないのかもしれません。私たちのものである学校を取り戻すため、私たちは戦うべきです」

現地時間5日夜、カールソンは何百万という視聴者に向けてそう語った。過去数カ月間にわたり、FOXニュースの人気キャスターは学校でのマスク着用の義務付けを批判し続けている。教室でのマスク着用を生徒たちに強要する方針を「狂っている」とする彼は、不満を持つ市民たちに行動を起こすよう再三呼びかけてきた。

コロナ感染対策とそれを強要する人々を敵視するカールソンの姿勢に感化されたのかどうかは定かではないが、反ワクチン派の人々は実際に行動を起こし始めている。彼らはこれまでも学校の教育委員会会議の場で散々喚いてきたが、カールソンの提案通り、彼らは学校を相手に徹底抗戦する姿勢を見せ始めた。

その中には、9月にワシントン州バンクーバーで行われたマスク着用への抗議活動に乗じて校庭への侵入を試み、ロックダウンを誘発した極右団体のプラウド・ボーイズも含まれる。またカールソンが直接的な行動を呼びかけた翌日に、カリフォルニアのビバリーヒルズにある小学校の通学路で、児童とその保護者に対する当てつけのようなメッセージを掲げた人々もその一部だ。



ツイート訳:反ワクチン派およびワクチン接種義務付けに反対する人々は今日、ビバリーヒルズの通学路で抗議活動を実施。彼らは市民会館からHawthorne Elementary Schoolまで歩いたBob Wunderlich市長の後を追い、児童の保護者らと口論する場面も見られた。

子供と手を繋いで歩いていた女性に嫌がらせをした赤い服の女性は、「自由と市民参加を重んじる人々の集団」を自称するBeverly Hills Freedom Rallyの発起人、Shiva Bagheriだ。

「子供が顔と身体に着用するものは吟味すべきです」。学校の外に立ったBagheriはそう呼びかけていた。「これはれっきとしたレイプです。彼らはこの毒によって、子供たちを犯そうとしている。これはレイプ以外の何物でもありません」

Translated by Masaaki Yoshida

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