米Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏、内部告発に対し「非論理的だ」と反論

ホーゲン氏はまた、分断を助長し、誤った情報を拡散するようなFacebookのアルゴリズムの問題に関しても発言している。同社の製品は「10代の子供たちに、摂食障害を起こさせるようなコンテンツを晒している。また、家族間の分断を助長しており、更には、エチオピアにおいては文字通り人種的な暴力を引き起こしている」と語った。

ザッカーバーグ氏はこれに対し「もしソーシャルメディアが社会を二極化させているとするなら、なぜアメリカだけでこのような二極化が見られるのだろう。その他の国ではこうした問題は取り沙汰されていないか、むしろ解消されつつあるとも言えるのに」「私たちが利益を優先して人々を怒らせるようなコンテンツを意図的に推しているという議論は根本的に非論理的で間違っている」と語る。

ザッカーバーグ氏の投稿によりこれらの問題の今後が変わっていくとは考えづらい。議会がザッカーバーグ氏に証言を求める可能性もある。米Facebookは現在、反トラスト法に基づく米連邦取引委員会の訴訟にも直面している状況だ。同社は10月4日、訴訟を取り下げるよう裁判所に申し立てを行い、それに対する回答の期限は11月中旬までとなっている。

なお公聴会の前日には、同社の製品であるFacebook、Instagram、WhatsAppが6時間にわたりサービス停止状態に陥った。ザッカーバーグ氏は、サービスの停止が「愛する人たちとのコミュニケーション、ビジネスの運営、コミュニティのサポートなどを私たちのサービスに頼っている人たち」にどう影響するかを述べ、このシステム障害に対処した。

From:Facebook’s Mark Zuckerberg Calls Whistleblower’s Profits Over Safety Claims ‘Deeply Illogical’

Translated by Kazuhiro Ouchi

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