米高校の武装職員が18歳女性に発砲、脳死状態に

2021年10月1日、米カリフォルニア州ロングビーチにて。記者会見を終え、モナ・ロドリゲスさんの兄オスカルさんに肩を抱かれる母親のマヌエラ・サアグンさん。(Photo by Carolyn Cole/Los Angeles Times Los Angeles Times/Getty Images)



安全管理者向けの武器使用規程

カスティーヨ弁護士は「この安全管理者を第2級殺人、または武器による過失致死および過失傷害で起訴すべきです」と語り、さらにこう付け加えた。「彼はモナさんからも、車からも、差し迫った危険は受けていませんでした。モナさんは助手席に座っていたのです。運転すらしていませんでした。銃も持っていませんでした。車内の誰も一切銃は所持していませんでした」。発砲は「適切な警察の手順を踏まなかった重大な過失」が原因だとカスティーヨ弁護士は強調。またそれとは別にカリフォルニア州司法長官に書簡を送り、州当局に「正当化できない武器の使用」に対する刑事訴追を求めた。

最近の求人広告によると、ロングビーチ総合学区が「明るく、生産的で、安全な校内環境を形成・推進する」校内安全管理者を募集している。また管理者には「諍いに介入し……事態の鎮静化を図ること」が求められる、とも書かれている。学区では年間100万ドル近い予算をかけて、10人の安全管理者をフルタイムで雇用している。学区の広報担当官を務めるクリス・エフティシオ氏はローリングストーン誌の取材に対し、校内安全管理者は「犯罪の捜査や逮捕は行いません。それは警察の仕事です」と語ったが、安全管理者が「法当局の捜査を受けている人物を拘束することはあります」と付け加えた。

安全管理者は学区の武器使用規程(後述に引用)の遵守が義務付けられている、とエフティシオ氏は何度も念を押した。この規程に基づけば、発砲したゴンザレス氏の判断には重大な疑問が沸いてくる。規程では、管理者が火器を使用できるのは「自己防衛」または「他者の安全を守って死や重傷を防ぐため」と定められている(広報担当官によれば、校内安全管理者は「万が一の校内乱射事件に対応するよう訓練を受けている」とのことだ)。

規程には、銃を使用するべきではない状況をはっきりと列挙している。

・管理者は、逃走する人物に向かって発砲してはならない
・管理者は、走り去る車両に向かって発砲してはならない
・管理者は、最終的な防衛手段として火器使用が正当であることが明らかな状況でない限り、車内に発砲してはならない

今回の発砲事件は治安専門家からも厳しい批判を受けている。ゴンザレス氏と接触を試みたが、失敗に終わった。学区は同氏の連絡先を提供しなかった。主に学校関係者の代表を務めるカリフォルニア州教員組合にコメント取材を要請するメッセージを残したが、返答はなかった。

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE