極悪ポルノ男優のレイプ事件、被害者が明かした「おぞましい手口」の数々

ジェレミー被告の「手品」

証人2番として証言台に立った別の女性は、2017年3月に夫とハリウッドで休暇を過ごしていた際にRainbow Bar & Grillに立ち寄り、閉店時間にレストランの外でジェレミー被告と出会った。彼女はホテルに戻る前にトイレに行きたくなり、ジェレミー被告は彼女の胸にサインした後、トイレまで案内しようと申し出た。すると彼はトイレの中までついてきて、入り口をふさぎ、尻を見せてくれるまでは帰さないと言った。

その後ジェレミー被告は、「手品」を見せてやろうとその女性に言った。彼女の手を無理やり自分の陰部に置くと、「ロン・ジェレミー、大きくなれ」「ロン・ジェレミー、小さくなれ」と言って、陰部を硬くしたり萎ませたりした。その女性は数カ月後、街に戻ってから居住州で暴行を通報した。「胸がムカムカしました……信じてくれる人がいるとは思えませんでした。相手がお金持ちならなおさらです」と彼女は言った。

証言によれば、ジェレミー被告は狙った獲物の警戒を解く戦術として、この「手品」を活用していたようだ。2019年に年越しパーティでジェレミーと出会った被害者の証言によれば、被告は「手品」を見せようと彼女を外に連れ出し、その後彼女を後ろ向きにして公園のベンチにかがませ、無理やり挿入した。

被害者によれば、その後ジェレミー被告は「いくらだ」と尋ねたそうだ。「何のことかわかりませんでした」と本人。「すると彼は40ドル出して私によこしました」。その女性は2020年春に事件を通報したが、起訴の中ではもっとも最近だ。犯行から数カ月経っていたのは、誰も信じてくれないだろうと思ったからだ。「彼は有名人で、私は単なるパーティで酔いつぶれた若い女でしたから」

証言の中で詳しく語られているように、ジェレミーは被害者に近づくために業界のベテランとしての地位も利用した。証人22番の女性は2008年当時17歳で、ポルノ業界で働くルームメイトたちとロサンゼルスのウッドランド・ヒルズの家に住んでいた。ルームメイトがパーティを開いたが、彼女は参加しなかった。前の年に交通事故に遭い、痛み止めを飲んでいて、運動機能に問題を抱えていたためだ。外で歓声と笑い声が起こったのでドアから覗いてみると、ジェレミー被告がちょうど家の中に入ってくるところだった。2人は目が合い、不安を感じた彼女は部屋に戻った。ほどなくジェレミー被告が部屋に入ってきた。「彼は部屋に入ってきて、『君はポルノ業界の人間かい?』と尋ねました」と本人。「私は『いいえ、まだ17歳だもの』と答えました」

彼女はベッドに後ずさりし、その後ドアから逃げ出そうとした。被告は彼女のパジャマのズボンを脱がし、彼女を壁に押し付けてレイプした。「やめてと言いました。私は震えていました。ルームメイトか誰かに聴こえるように、ドアをつかんで物音を立てようとしました。その時彼が私の背中をぽんぽん叩いて、触ってきて、落ち着いて静かにするよう言いました。『みんなやってることだよ……力を抜くんだ』『音を立てるんじゃない』と」

Translated by Akiko Kato

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