GSとカレッジフォークの仕掛け人・本城和治と振り返る、ジャンルを越えた名盤



田家:「J-POP LEGEND FORUM」本城和治さんの50曲。1970年を境にしたJ-POPシーンの立役者。元フィリップス・レコード、日本フォノグラム、プロデューサー・ディレクター、本城和治さんをゲストの5週間、今週は名盤編ということで最終週をお送りしました。流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。

70年を境にしたと何度も申し上げてきましたが、70年代だけではなくて、80年代もずっと現役で音楽を作り続けてこられた方です。この番組が始まってから、1人の制作者で5週間というのは初めてですね。プロデューサーは今までも三浦光紀さんとか、寺本幸司さんとか、近藤雅信さん、牧村憲一さんとか何人も登場していただいたのですが。5週間というのは初めてでありまして、ずっと気になっていた方でもあります。聴いていただいてお分かりのように本当にいろいろなジャンルを手がけておられて、関わっている方も多いので、やはり5週間ぐらいの時間がないときちんと全貌をお伝えできないのではないかということで、今の時期になりました。

J-POPのインフラを作ったという意味では、いろいろな功労、いろいろな功績を残されている方です。海外録音のアルバム、コンセプトアルバムとか、そういう仕事をずっと続けてこられました。新しいジャンルや才能というのはまだ誰も知らないところから始まるわけで、きっかけを作る人がいないと、そういう歴史は始まっていかないという代表的な人ですね。語られるべき人、それから語るべきことがたくさんある人物でもあると思います。最後の「さとうきび畑」の後に言われてましたが、売れる曲よりも良い曲を作りたいとずっと思っていた。そういう姿勢を良心と呼ぶんでしょう。裏方のレジェンドのお仕事、功績を伝えていくのもこの番組の役割なんだなとあらためて思った、そんな1ヶ月でした



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
https://cocolo.jp/service/homepage/index/1210

OFFICIAL WEBSITE : https://cocolo.jp/
OFFICIAL Twitter :@fmcocolo765
OFFICIAL Facebook : @FMCOCOLO
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cocolo.jp/i/radiko

Rolling Stone Japan 編集部

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