米ポルノ男優を30件以上の性的暴行罪で起訴

2020年6月、罪状認否で出廷したロン・ジェレミー被告(Photo by David McNew/AP)

複数の女性に性的暴行を働いた疑いで訴えられているポルノ俳優、ロン・ジェレミー被告。8月25日、米ロサンゼルス地方検事局のジョージ・ガスコン検事は、21人の被害者に対する30件以上の性的暴行罪でジェレミー被告を起訴したと発表した。

【画像を見る】触る、舐める、挿れる…悪行三昧のポルノ男優

起訴状は8月19日、大陪審により回付されたが、25日まで公開されずにいた。ジェレミー被告も8月25日に出廷し、すべての罪状で無罪を主張した。被告は10月12日の予備審理で再び出廷する予定。

ジェレミー被告の罪状は、古くは1996年にまでさかのぼる23年間に行われたとされる事件に対するもの。被害者は15歳から51歳までにわたる。ジェレミー被告が起訴されたのは、強姦罪12件、強制口腔性交罪7件、拘束下での性的暴行罪6件、異物による性的挿入罪4件、意識不明または睡眠中の相手に対する性的挿入罪2件、14〜15歳未満の児童に対する猥褻行為、強制ソドミー罪、強姦目的での暴行罪がそれぞれ1件ずつ。

「性的暴行の被害者が孤立するケースがあまりにも多すぎます」と、ガスコン地方刑事は発言。「トラウマ専門サービスのような回復支援やこうした犯罪の通報促進など、あらゆる選択肢を被害者が利用できるようにしなくてはなりません」

ジェレミー被告の弁護を務めるスチュアート・ゴールドファーブ氏は「彼の立場は、刑事告発が申し立てられた時と変わりません。すべての起訴内容で無実です」と、ローリングストーン誌に語った。

ジェレミーが最初に起訴されたのは昨年6月、4人の女性に対する性的暴行罪だった。数カ月後には、さらに20件の性的暴行罪で起訴され、10月には起訴内容が修正されてさらに7件が追加された(ジェレミー被告は再三にわたって無実を主張している)。刑事起訴に加え、昨年11月にはホテルの客室で性的暴行を加えられたというチャリティ・カーソンさんが民事裁判を起こしている。

【関連記事】米ポルノ業界、アジア系女優たちが苦悩する「差別」の実態

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE