my sister circleが語る、満身創痍のロックンロールと目指す音楽スタイル

―my sister circle は“「ジャンルに囚われない」をコンセプトにした音楽スタイルを目指している”そうですが、これは具体的に言うと? メンバーが好きな音楽は結構バラバラだったりするんですか。

sawaco:ここ1年ぐらいで、作る音楽の感じがガラッと変わったんですよ。それに合わせてもっといろんな曲を作って行きたいなと思ったので、「ジャンルに囚われない音楽」をコンセプトにしているんです。メンバー3人で共通して好きなものはあんまり少ないかもしれないんですけど、イギリスのバンド、ペール・ウェーブスはメンバーもみんな好きで、最近は意識して作るようにしています。

―アレンジは、みんなでセッションして作って行く感じなんですか?

sawaco:アレンジは、ほぼ私がパソコンでだいたいの基盤を作っています。最近のやり方は、そこにベースとギターが、家で弾いたものを私に送ってきて、それをまた私がアレンジし直す感じです。

―今年の3月~7月まで隔月で配信シングル3曲を続けてリリースしましたが、これはどんな思いが込められた3曲でしょうか。

sawaco:この3曲は、2020年に緊急事態に入ったぐらいのタイミングで作っていたんですけど、自粛期間とか今まで私が聴いてインプットしてきた音楽たちを、しっかりアウトプットできた3作になったなと思っています。2ndシングル『知らない街まで』(2020年)までは、結構バンドのスタイルも曖昧になりながら作っていたものが多かったんですけど、この3曲は自分がやりたい音楽スタイルをしっかり表すことができた3作になったと思います。

―バンドのスタイルが曖昧だったというのは、my sister circleとしてどういう個性でどんな音楽をやっていけばいいか定まってなかったということですか。

sawaco:その時期は、自分自身とかmy sister circleというバンドを客観的に見ることができてなかったと思うんです。でも最近になってマイシスっぽさというか、こういうアレンジでこういう曲を作ったら私っぽくなるかなっていうのが、ちょっとずつ、言葉にするのはむずかしいですけど、感覚でわかってきました。

―その感覚を、ジャンルに囚われずに曲にしたのがこの3曲?

sawaco:そうですね、はい。

Rolling Stone Japan 編集部

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