追悼・千葉真一 タランティーノやRZA、キアヌ・リーブスなど海外でも愛された名俳優

千葉真一(Photo by Getty Images)

俳優の千葉真一が82歳で死去。『キル・ビル』など数々の名作に出演し、「サニー千葉」として海外からも愛された彼の訃報を米ローリングストーン誌も伝えている。

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1974年の『激突!殺人拳』や1976年の『子連れ殺人拳』などで知られる千葉は、新型コロナウイルスに感染して8日から入院。肺炎が悪化して19日に息を引き取った。日本で200本以上の映画に出演した千葉は、空手、忍術、柔道、剣道の黒帯であり、1950年代後半に俳優としての活動を開始。『宇宙快速船』や『警視庁物語』シリーズなどに出演してきた。



千葉が初めてアメリカで知られるようになったのは、1974年に公開された空手映画の傑作『激突!殺人拳』がきっかけ。めざましい興行成績を収め、いくつかの続編が作られた。クエンティン・タランティーノ監督に影響を与えたことでも知られ、彼が手がけた『トゥルー・ロマンス』の脚本には同作の1シーンが登場。『キル・ビル』では千葉が服部半蔵役を演じた。

さらにタランティーノ監督は、『パルプ・フィクション』でサミュエル・L・ジャクソンが「エゼキエル書25章17節」を朗読しているシーンを、千葉の主演映画『ボディガード牙』から拝借。冒頭でこの聖書の一節を用いた。




2018年には、ウータン・クランのRZAが千葉に捧げた「Sonny Chiba」というタイトルの曲を発表。キアヌ・リーブスは『ジョン・ウィック』のプロモーション中、千葉を憧れの人と呼び、二人の俳優の間で驚きの交流が生まれたという。

千葉は日本での豊富なキャリア以外に、『エイセス/大空の誓い』『リゾート・トゥ・キル』『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』などのアメリカ映画に出演している。

From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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