The Birthdayチバユウスケが語る、現実をひっくり返す想像力

ーツアーが飛んだぶん、いつもより時間ができたのは制作にはよかったですか?

俺は関係ないね。

ー関係ないですか。キツキツであろうと、余裕があろうと。

そういうペースとが俺わかんないんだよね(笑)。ずーっとマネージャーの作ったスケジュールに沿って動いているから。それでいい。

ー例えば〇月〇日までにプリプロ終わらしてくださいって言われたら?

終わる。それがさ、終わるんだよ。歌詞作ってくださいって言われたら、できちゃう。

ー何かスイッチが入るんですね?

なんかね、みんなを喜ばしたいなって思っちゃうんだよね。友達がハワイで結婚式やる時にさ、前乗りしてハワイに行くじゃん。で、パスタとかを作って、みんなが旨ぇーとか言って食ってるのを見ると、スゲー嬉しいじゃん。それと一緒なんだよ。

ーなるほど。チバさんがハワイに前乗りして、パスタを作ってる画が全然浮かばないんですけど(笑)。

マジで? いやいや、作ってるよ。

ー喜ばせたくなっちゃうんですね。

そう。歌詞や曲が期日に出来ちゃうのはそういうのもある。あとはもちろん自分のためでもあるんだけど。

ー自分のためっていうのは?

俺は今何を言いたいんだろうな?とかさ。

ー“何を言いたいんだ?”でいうと、前作の『VIVIAN KILLERS』では曲の歌詞に“それほど世界は腐ってない”とかがあり、世界に対して結構肯定的だったと思うんです。

ああ。

ー今作『サンバースト』では、世界を否定してはいませんが、「月光」では“お前の想像力が現実をひっくり返すんだ”とあります。「12月2日」と「ギムレット」では“とぶ”という言葉が何度も出てきます。チバさんの中で革命じゃないけど、何かを動かしたい気持ちがあるのかなって感じました。

それでいいと思う。だってジョー君がそうやって思ったんだったらそれでいい。

Rolling Stone Japan 編集部

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