米代表選手が本番前に聴いている音楽

ハードル競技のシドニー・マクラフリン、サーフィン競技のカリッサ・ムーア、競泳のケーレブ・ドレッセル(Photo by Ashley Landis/AP; Ryohei Moriya/The Yomiuri Shimbun/AP; Oli Scarff/AFP/Getty Images)

東京オリンピックに出場する8人のアメリカ代表選手に、それぞれ好きな音楽を聞いてみた。

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●ケーレブ・ドレッセル(競泳)
競泳チームのキャプテン、50m自由形・100m自由形のアメリカ国内記録保持者。
年齢:24歳

・東京オリンピックで試合直前に聴いている曲
ドロップキック・マーフィーズの「I’m Shipping Up to Boston」です。大好きな映画『ディパーテッド』で知りました。



・よく聴くアーティスト
ポップ・パンクが超好きなので、blink-182やMenzingers、Drivewaysの曲ならなんでも聴いている。僕のプレイリストは膨大で、選曲はシャッフルに任せています。だから最近のポップのときもあれば、テイラー・スウィフトがかかるときも。

・blink-182の大ファン
今24歳で、兄は28歳。子供のころは兄のライブラリーにあるものを片っ端から借りていた。兄はblinkの超大ファンで、それで僕も好きになりました。



・試合前の勝負曲で、一番思い出に残っているもの
(オリンピックの)選考会で100m自由形の代表入りを果たしたとき、(フォリナーの)80年代の曲「Hot Blooded」を流し聴きしていた。なぜあの曲だったのかはわからないけど、今もずっと耳に残っています。



●キャット・オスターマン(ソフトボール)
2004年オリンピック金メダル、2008年オリンピック銀メダル、2021年オリンピック銀メダル
年齢:38歳

・よく聴くアーティスト

試合前はクラシック・ロックを聴くのが好き。AC/DCとか、ブルース・スプリングスティーンとか、ボン・ジョヴィとか。みんなあまり知らないけど、実はシェールの大ファンなんです。

・試合前に気持ちをかりたてる曲

シェールの「If I Could Turn Back Time」を熱唱します。音程はまるで外れてるけど、気持ちをこめて。私にとっては気分をよくさせてくれる曲です。



・試合前のプレイリストに最近加わった曲

私はいつも習慣で同じ曲ばかり聴いてしまうから、友達や兄がいろいろ音楽を勧めてくれます。最近はThe Scoreというバンドを教えてもらいました。


●タミラ・メンサストック(レスリング)
女子68kg級現世界王者
年齢:28歳

・よく聴くアーティスト

試合前に聴く曲のプレイリストは合計33時間46分。たいていはクリスチャンミュージックやゴスペルです。力が湧いて、自分が何のために戦っているかを思い出させてくれる。一番好きなアーティストは何と言おうとアンディ・ミネオ(クリスチャン・ヒップホップのアーティスト)。「You Can’t Stop Me」と「Superhuman」がお気に入りです。



・試合前に気持ちをかりたてる曲

マットに上がる直前は、いつもリル・ウェインの「John」を頭の中で歌っている。もちろんクリーンヴァージョンで。マットに上がるたび、「俺が今日死ぬとしたら、ジョン・レノンのように覚えておいてくれ」っていう歌詞がやる気を駆り立ててくれる。その瞬間、さあ全力を出すぞ!とあらためて実感します。



Translated by Akiko Kato

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