The Floorが語る、作曲者脱退の危機を乗り越えて完成させたミニアルバム

ーコウタロウさんが作詞作曲した3曲目「Coffee Cup City」はどのような想いで作られた楽曲なんですか?

コウタロウ:コロナ禍で世の中が何回も同じことを繰り返していて。自分がどれだけ抗おうとしても、結局はその流れの中に自分が組み込まれていることに気づいたんです。それを比喩表現で言葉にしたいなと思った時に、遊園地のコーヒーカップが浮かんで。自分の力で回すけど、結局はその遊具の中でしか動けない状態が、今の自分の状態に似ているなと思いました。歌詞には出してないのですが、タイトルに持ってきた形です。せめて歌詞の中だけは望んだ世界に行けるようになれたらいいなという望みを込めて、最終的に抜け出すという想いを込めました。

ー6曲目「slow motion」も作詞がコウタロウさんですよね。

コウタロウ:最初、ヨウジがデモを持ってきたんです。コロナ禍でライブもできない状態で、バンドで何かしらアクションを起こしたいなと思って、「見放題」のコンピレーションアルバムに入れました。レコーディングもしづらい状態だったので、「打ち込みで作れる曲にしよう」と作った曲です。コロナにぶち当たっていた時に、それでもバンドはちょっとずつでもいいから歩みを止めずに進めたらいいなと思って、タイトルは「slow motion」にして歌詞を書きました。自分に対する応援歌でもあります。

ー「slow motion」のベースはシンセベースの音ですよね。生の音ではないので驚きました。

ミヤシタ:ベースは打ち込みですね。ライブでは弾いているんですけど曲が良くなるのであれば、デジタルなシンセベースに任せることが結構あります。

コウタロウ:ドラムも生音ではあるんですけど、生音をサンプリングして、打ち込みでビートを組んだ曲なんです。打ち込みの方が「slow motion」の雰囲気にあったビートになると思いました。「ギターは弾いた方がいいよね」とメンバー間で話していたので、生音です。

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