The Floorが語る、作曲者脱退の危機を乗り越えて完成させたミニアルバム

ー他の収録曲は同じ方が作詞作曲を手がけていると思うんですけど、「24」については作曲がミヤシタさんということで、どうして2人で分担することになったんですか?

ミヤシタ:暗黙の了解で作曲者が作詞者を決める決定権を持っているんです。「自分で作った曲は、イメージがあるから書くわ」って感じにいつもなるんですけど、「24」に関しては全く歌詞のイメージが湧かなくて。曲の特徴でもある2ビートも、今までやったことないんです。そういう意味でおもしろくていいメロディが書けたと思ったので、一旦ハヤトに書いてもらおうと単純に思いました。そしたら、ハヤトのまっすぐな詞が乗ったので、エモい感じの曲になりましたね。個人的にはみんなに聴かせたら、これウケるだろうなって感じもあったんです。最初、2ビートでドラムのリズムが急に入ってくるから、笑ってもらえるかなって、作曲ギャグでしたね(笑)。でも、自分で弾き語りをして曲を作ったんですけど、気持ちいいメロディだなとは感じていました。

ーササキさんは作詞を任されて、地元の駅をテーマにすることはすぐに思いついたんですか?

ササキ:僕は歌詞を書くのに時間がかかるんですよ。曲をもらった時は全然思いついてなくて。でも、曲のイメージ的にエモーショナルなものを書こうとは思っていたんですよね。その中で友だちと久しぶりに会えたイベントがあったので、「これだ!」と思って、そのまま当てはめました。

ーミヤシタさんの作詞作曲だと、まず4曲目「Faraway」があって。歌詞の中でもコロナ禍での分断、人との距離感を感じました。

ミヤシタ:まさにその通りで、2020年って時間やフィジカル、メンタル的な距離ができた1年だったと思うんです。僕らもワンマンが再延期になったり、届きそうで届かないことが多くて。でも、最終的にはまた旅に出て、ライブに来てくれる人たちと笑い合いたいい気持ちを歌詞に込めました。ライブの情景をイメージして作った曲ではありますね。

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